
【仕入担当 竹中より】
「愛加那格子」と名づけられた本品。
愛加那絣の名品のシリーズとして、
今回作られましたのが愛加那格子でございます。
愛加那とは、奄美大島の竜郷村に生まれ、西郷隆盛の妻となった人物の名です。
その愛加那はとても機織りが上手で自ら家族の着物を織り、
特に小中柄と縞柄を愛用していたとのこと。
その色柄を様々な資料を参考として復元したのが「愛加那絣」です。
お好みがあわれましたらぜひ!
【商品の状態】
リサイクル仕立て上がり品として仕入れました
着用感もさほどない
おおむね美品です
【お色柄】
本来の本場奄美大島紬は、車輪梅(ティーチ木)の液汁と泥田で染め上げていますが、本品はその色目にこだわり、
草木染めという染色方法を用います。
この草木染めにより、従来の泥染で黒くしか染まらなかったものが、それ以外のお色めが出せるようになりました
薄青鼠の本場大島紬の深みある色艶に草木の色香
白と梅鼠の縞間道紋に
矢羽根の絣がリズミカルに織り出されました
その風合いは、しわになりにくく、良く肌に沿い、軽くて着やすく、
いったん手を通すと、離せなくなることでしょう。
さらにそのお色は着るほどにそのお色を味わい深く変化させて、
末永くお楽しみいただけることと存じます。
シンプルにもこだわりと味わいがあり
、着る人の趣味性・センスを感じさせるデザイン。
もちろん流行なども問わず、いつの時代も古さを感じさせない、きっと長くご満足いただけるお品と思います。
大島は一生ものとして、是非こだわりの一枚を見つけていただきたいおきものです。
母娘代々にわたり、受け継ぐおきものとして、是非上質な一枚をお選びくださいませ。
愛加那(1837~1902年)
本名、龍愛子。
奄美大島の竜卿村に生まれた愛加奈は23才の時に
西郷隆盛と結婚し島妻(アンゴ)として三年二ヶ月の間、島で暮らし、
一男・一女をもうけ六十五才でこの世を去りました。
愛加奈自身も毎日機に座り、いつかはくるべき別離の日を思いながら
ひたすらに紬を織り続けたと言われております。