商品番号:1559873
(税込)
【 仕入れ担当 竹中より 】
草木染めの大家、野乃花工房・諏訪好風氏。
ざっくりとした絹地に、ぜんまい糸を織り込み、
色・素材のコントラストが創作性の高い一品です。
もともと制作数の少ない作家さんで、
まず、室町間においてこの作品をお見かけすることすらほとんどありません。
この偶然の出逢いのお品を…
大切にお届けしたく思います。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かに締め跡、たたみジワがある程度で、
すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 お色柄 】
山地に自生するゼンマイの綿毛を織り込んだ糸を用い、
こぎん織独特の幾何学文様を織り出した九寸名古屋帯。
野々花染による自然な色合いと、諏訪の土地の恵みを受けた手仕事が合わさり、
土の香りを思わせる素朴な味わいと、織りの美しさを兼ね備えています。
白地に映える藍の菱襷柄は、北国の刺し子の文化を思わせる温かみのある意匠。
さらに山ぜんまい特有の茶褐色の節が織り込まれており、
一筋ごとに自然の力を宿したような表情を生み出しています。
紬や木綿、小紋に合わせれば、落ち着いた中にも個性ある装いに。
普段使いからおしゃれ着として、
また民藝調の雰囲気を楽しみたい方にぴったりの一本です。
【 山ぜんまいこぎん織 】
こぎんとは、農民が着る単衣を「こぎん」と呼んでいましたが、
今日では刺したものを「こぎん」と呼ぶようになりました。
ざっくりとした紺の麻地に太めの木綿糸の白を用い、
横刺しだけの単純な刺しでありながら迫力と厳しさの中に、
柔らかなぬくもりと神秘的な香りを感じさせてくれます。
伝統的な表現にぜんまいの綿と苧麻の涼しさを織物にしたのが
「山ぜんまいこぎん織」です。
山ぜんまいこぎん織は、経糸絹、緯糸にぜんまいの綿を紬糸に入れ込み
さらに苧麻を藍で染め、高機と呼ばれる手織機で織り上げられた作品です。
【 諏訪好風と野乃花工房について 】
「彩りの魔術師」とも呼ばれる好風氏は、
帯〆・帯揚げ・伊達衿などの小物から、
のれんなどのインテリア・お着物に至るまで、
全てを天然草木染にこだわり、全国にファンの多い有名作家さんです。
自然の草木・花を用いた伝統工芸染織…
野乃花工房では、
絹糸などを染める染料として天然の草木や花が用いられます。
主には藍・栗・サフラン・茜・楊梅(やまもも)紫根等々約30種類があり、
他には貝(貝紫)等の植物以外のものもあります。
草木染は、材料の採取された時期や少しの天候の違いにより、
染め上げた時の色相が微妙に異なってまいります。
偶然の色が最高の色となったり、また、逆もしかり。
データだけでは予測できないところこそ、草木染の醍醐味とも言えましょう。
絹70% 指定外繊維(ぜんまい)25% 麻5%
長さ約3.75m
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街歩きなど
◆あわせる着物 小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。