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宮古上布は沖縄本島の南西約290キロにある宮古島で作られる麻織物です。
薄手で光沢のある生地が大きな特徴です。藍染の濃紺地に細かな十字絣を織り出したものが有名ですが、沖縄の絣模様や、縞・格子など、様々な色柄の品物があります。経緯ともに手績みの苧麻糸を使って、植物染料で染め、高機で手織りします。独特の光沢は、仕上げに砧で叩くことで生まれます。
材料となる苧麻は島内で栽培されます。刈り取った苧麻の表皮と芯を取り除き、貝の殻などを用いて、表皮の内側にある繊維を取り出します。繊維を細く裂いて、結び目を作らずに撚り合わせて糸を績み、撚りをかけて丈夫にします。手括りや、締め機を使って織り締めで絣筵を作り、植物染料で糸を染めます。高機で織り、織り上がった布は木槌で打って、滑らかで光沢のある生地に仕上げます。
歴史
16世紀に、稲石(いないし)という女性が琉球国王に「綾錆(あやさび)布」を献上したのが、宮古上布の始まりと言われています。綾錆布は、竪縞の紺上布だったといわれます。
琉球王国が薩摩藩の支配下になると、人頭税として成人女性に織物の納付が義務付けられ、
貢納布として厳しい管理下で作られて技術が発達しました
貢納布のなかでも、図案帳「御絵図」によって、色柄を指定して作られたのが御用布です。琉球の王家や士族の衣料用には華やかな色絣を、日本の本州向けには地味な色で作られていたようです。琉球から薩摩藩に多量の紺地白絣の上布が納められ、本州で「薩摩上布」として高値で売られて江戸後期には町民の晴れ着として人気を博しました。
明治後期に貢納布制度が廃止されると産業生産が始まりました。既に薩摩上布の名で知られていましたが、大正時代に「宮古上布」に改称します。大正初期に大島紬で用いる締機が導入されると、紺地白絣の模様はさらに細かくなり、夏の高級織物として高く評価されるようになりました。
現在は、紺地白絣、色物、縞柄、琉球の絣模様など、多様で多彩な品物が作られています。1975年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定。1978年には、宮古上布の伝統技術が国の重要無形文化財に指定されました。
近年は経糸に苧麻の紡績糸、緯糸に苧麻の手績み糸を使った「宮古苧麻織」や、経緯に苧麻の紡績糸を使った「宮古麻織」も作られ、市場拡大に努めています。
宮古上布に特有の薄手で張りと光沢のある生地は、いかにも涼しげで高級感があり、盛夏のとっておきのおしゃれ着にぴったりです。着物の他にも帯が作られています。パーティ、食事会、観劇、お洒落をしたいシーン、各種のお出かけなどにおすすめです。独特の個性を生かして自由な装いを楽しみましょう。
京都きもの市場では、幅広いラインナップで宮古上布を取り扱っております。
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また、イメージに合った宮古上布の作品をお探ししてご提案することも可能です。
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