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与那国花織は、沖縄県の与那国島で作られる「与那国織」の代表的な織物です。格子に配した小さな四角の花織模様が特徴で、洗練された趣があり、近年はとても人気があります。
与那国島は、沖縄本島から南西に約500キロ、石垣島と台湾の間にあり、台湾までは約111キロという国境の島です。1987年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品には、与那国島で作られる織物を総称して「与那国織」として指定されています。
4種類の織物があり、
与那国花織: 両面浮花織で模様を表す。花綜絖を使って手織りする。
与那国ドゥタテイ: 麻と木綿などの格子の交織布。仕立てた衣のことも指し、衽がないことからドゥ(4枚)タティ(仕立て)と呼ぶ。祭り衣装などに利用。
与那国シダティ :板花織で模様を表す手巾(手拭いの一種)。
与那国カガンヌブー :畝織の木綿帯。いわゆるミンサー帯。伝統的には藍染で、夫婦絣(ミトゥダ)と呼ぶ2筋の短い絣を表す。祭り衣装などに利用。
和装品に用いられるのは主に与那国花織です。素材はほとんどが絹で、薄手で光沢のある生地に、両面浮花織で模様を表します。図柄を構成する花の数により、ダチン花(八つ花)、イチチン花(五つ花)、ドゥチン花(四つ花)、トゥング花(網の目の花)などがあります。
裏面に遊び糸が表れないので、どちらが表でも使えますが、浮糸の色が目立つほうが表です。染色はすべて島の植物などを使った草木染です。全工程をひとりで制作します。
歴史
与那国の染織品について最も古い記録は、1477年、『李朝実録』の『成宗康靖大王実録」で、朝鮮漂流民が、与那国島では苧麻で布を織り、藍染をしていると報告しています。琉球王国時代には貢納布として琉球王府に納められ、王府では一定以上の身分の者だけが着用したといいます。
貢納布制度廃止後は、主に木綿、苧麻、糸芭蕉を使って自家用に織物が作られていましたが、戦後しばらくは物資が不足し、漁業用の網を解いて代用するなど衰退の危機に。
ところが1965年に「工業復興奨励補助」が政府から打ち出され、与那国の織物の産業養成が計画されます。昔の花織からの調査・研究や、素材もそれまで綿や苧麻が中心だったのを、付加価値を求めて絹(生糸)にするなど試行錯誤を経て、和装用の着尺として生産を開始。次第に先達からの伝承も進んで技術者が育ち、島の産業として復活しました。1984年には第8回全国伝統工芸展で与那国花織の作品が最高賞の総理大臣賞を受賞して注目を集め、1987年には伝統的工芸品にも指定されました。
与那国花織は生糸を使っているので、紬地とは異なり、光沢がありサラリとしたしなやかな地風が特徴です。花織特有の立体感と、シックでモダンな印象が魅力で、カジュアルにもエレガントにも着こなせます。とっておきのおしゃれ着として活躍してくれるでしょう。裏面に遊び糸が通らない花織なので、単衣に仕立てても着られます。パーティ、食事会、お出かけや観劇など、おしゃれに見せたいとき、個性的に装いたい場所などにおすすめです。
京都きもの市場では、幅広いラインナップで与那国花織を取り扱っております。
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