商品番号:1560411
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
日本工芸会正会員として長く活躍し、
独自の感性と確かな技術で数々の名品を残した
故・市瀬史朗氏。
伝統の技法を駆使しながらも、自然や生命の息づかいを伸びやかに表現する作品は、
時を経てもなお瑞々しい輝きを放っています。
帯に描き出された一瞬の情景は、絞りならではの偶然性と計算された美が溶け合って…
どうぞお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
さらりとしなやかな塩瀬地。
その地を枯草色に染めなし、
お柄には魚が三尾、ゆったりと水面を泳ぐようにあしらわれて。
絞り特有の揺らぎが生まれ、
鱗の煌めきを思わせる細かな濃淡が命の息吹を感じさせます。
水面の光や波紋を見事にあらわし、
全体に涼やかで生命力あふれる表情を醸しています。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 市瀬史朗について 】
幻の染、“辻ヶ花染”の復元に打ち込んだ、師【小倉建亮】の技法を受け継いで、
繊細さとおおらかさを併せ持った独自の絞り染を追求されていた氏。
主題を自然の風物にもとめて写生を基本に、
各種の絞りを併用し、明るい色調で絵模様を絞りだすところに特徴がございます。
淡いお色でお召しになられる方の感性を満足させる優美な柄が多く、
先人の意匠に固守しない独創的で先進的なデザインは多くのファンを魅了しております。
1951年 長野県飯田市に生まれる
1969年 絞り染の技術を小倉建亮氏に師事
1976年 日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞
その後何度も入選を重ねる
1979年 独立
1980年 日本工芸会正会員認定
2009年 京都府指定無形文化財保持者認定
2010年 永眠
絹100%
長さ約3.6m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。