商品番号:1560592
(税込)
【仕入れ担当 吉岡より】
一度、機をたたまれました老舗【華陽】の別誂品。
今はもう完全受注生産により、
問屋さんよりお願いされた帯しか織り上げておられないため、
出回る数もほんの極わずかです。
帯を知り尽くした西陣の名門の熟練の匠が綾なす気品と情趣が溶け合った
表情豊かな後姿を、とっておきの装いにお楽しみください。
軽くてしなやかな風合いは、さすが名門を思わせる袋帯です。
洒落ものの訪問着や付下げ、色無地、小紋、織のお着物まで
セミフォーマルからカジュアルのシーンで幅広く重宝頂ける逸品趣味帯です。
是非この機会にお手元にてご堪能下さい。
【色・柄】
京の老舗機屋【華陽】。
独自の豪華絢爛意匠を想わせる、光悦芸術の第一人者「尾形光琳・乾山」兄弟。
彼らが生まれ育った京の呉服商「鴈金屋」は、将軍家より製織の命を受ける由緒ある店でした。
ここに仕え、後に「のれん分け」を受けた機屋が「鴈金屋華陽」でございます。
高雅な煌きを放つ金糸を織り込んだ帯地。
しなやかな織り上がりのその帯地は、
シックな墨黒色を地色として、
白や紫色、藍色に茶色の絹糸と艷やかな金糸を用いて
「波菊立涌文」の創作古典柄を織り成しました。
古典のモチーフの中に現代の着物に似合う
洗練された意匠美を見ることができるでしょう。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金銀糸風以外) 長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
西陣織物工業組合証紙No.103 華陽謹製
耳の縫製:袋縫い おすすめ帯芯:綿芯
◇六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 洒落ものの訪問着、付下げ、色無地、小紋、織のお着物