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保養地・Bad Langensalzaの日本庭園を着物で「WORLD KIMONO SNAPS」 - GERMANY -

保養地・Bad Langensalzaの日本庭園を着物で「WORLD KIMONO SNAPS」 – GERMANY –

2020.10.08 （2025.07.07 更新）

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ドイツはもうすっかりと秋らしくなってきます。私はようやく大学の課題などが終わり、遅めの夏休みを満喫しています。ドイツの保養地の一つ、Bad Langensalzaに日本庭園・幸福の庭があるということなので行ってきました。

Guten Tag! ドイツ在住きもの好き・べてぃです。

ドイツはもうすっかりと秋らしくなってきます。
少しずつ木々が色づいてきて、とても過ごしやすく心地がいい季節です。
私はようやく大学の課題などが終わり、遅めの夏休みを満喫しています。
小学校や中学高校はもうはじまっていますが、今年は、大学の冬学期が11月からなので、もうしばらくはゆっくりできそうです。

課題に追われている間は着物ででかけられなかったので、ドイツ中部、チューリンゲン州のBad Langensalza（バードランゲンザルツァ）という街にでかけました。

ドイツには頭にBadとつく地名がたくさんあります。
これは英語のBad（悪い）という意味ではなく「お風呂」を示す言葉で、温泉街や保養地を指しています。動詞「Baden バーデン（入浴する）」が地名となっているところも多く、ドイツ南西部のLand Baden-Württemberg（バーデン＝ヴュルテンベルク州）や、有名な温泉地・Baden-Baden（バーデンバーデン）もその一例です。
ドイツ人にとって保養は、体の不調を治したり予防する方法としてとても重要視されています。

文豪・ゲーテもいろいろな保養地を巡っていたそうです。
また、ビスマルク政権の下では仕事についている国民全員に「Recht auf Kur（保養の権利）」が導入されました。この制度は、保養にかかる費用に健康保険が適用されるというもので、ドイツにおける保養地の発展につながったそうです。

残念ながら1997年の健康保険制度改正の際に保養費用は保険の適用外となり、全体の4割もの保養地が閉鎖・縮小を余儀なくされたといわれています。
しかし、今でもたくさんの保養地が観光地としての人気を誇っています。
都会の喧騒から離れ、澄んだ空気と豊かな自然の中で過ごす時間は、心と体を癒してくれます。

そんな保養地の一つBad Langensalza（バードランゲンザルツァ）にはなんと、日本庭園・「幸福の庭」ということで…！早速行ってきました。

庭園から街中へと続く遊歩道は、保養地らしくとても緑豊かでした。
ドイツ国内にはなんと40もの日本庭園があり、日本文化の人気の高さがあらわれています。今回訪れた「幸福の庭」は、日本の季節に合わせたイベント等も開催されているそうで、次はお花見の時期に行けたら！と思っています。
次はいつ日本に帰れるのかまだ目途が立たずいよいよホームシックになりそうだったので、この日の遠足はとても幸せな気持ちになりました。
それでは、Auf Wiedersehen！

べてぃ

高校卒業後一家で父の祖国であるドイツに移住、家族で営む和食屋で若女将を務める。平日は大学院で英米文学の勉強をしつつ、祖母の残してくれた着物やリサイクル着物を中心にのんびり着物生活を満喫中。

「着物は高価なもの」「着付けは難しいもの」という考えや長身であることから非常に遠い存在だった着物だが、妹の成人式に一念発起。無謀にも着付けに志願し、半年前から練習に練習を重ねてなんとか成功する。その過程でInstagramやTwitterで多くの和洋折衷コーデやモダンな着こなしに触れ「これなら祖母の着物を着られる」と自身が着るに至り、そうなると祖母の着物と帯だけでは飽き足らず、少しずつ枚数を増やして「ドイツ着物生活」に熱中する。さらには「無いなら作ればいいじゃない」の精神でミシンと洋裁生地を使い、単衣や名古屋帯を自分で仕立てることにも挑戦。

ドイツでも特に日本人が少ない地域に居住するため当初はかなり不安を覚えていたものの、着物で店に出るとお客様に大変な好評を博し、ますます着物を着る楽しさを実感する毎日を過ごしている。