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パリで着物の総合店をオープン! 「WORLD KIMONO SNAPS」 – FRANCE –

パリで着物の総合店をオープン! 「WORLD KIMONO SNAPS」 – FRANCE –

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パリ市の外出規制が開けた翌日の5月12日に、念願の着物の総合店をオープンしました! お店の名前は、« Comptoir de Kimono(コントワール ド キモノ)»。何も知らない外国人からすでに着物を着ている日本人まで、すべての人のすべての質問や要望に答え、日本が誇る着物文化を、パリから世界に向けて発信します。

日本のみなさま、お元気でお過ごしでしょうか?

このたびの新型コロナウイルスに罹患されたみなさまと、感染拡大により影響を受けられている地域のみなさまへのお見舞いと、医療に従事してくださっている方々への心よりの感謝を申し上げます。

5月中旬、フランスは段階的に自宅待機が解除されました。
Covid19の感染力が高い地区と低い地区に分けられ、前者は赤、後者は緑と色分けをされています。
私が住むパリ市はまだ感染率の高いレッドゾーンとして、10人以上の集まりは禁止、引き続き自宅勤務推奨、公共交通機関のラッシュアワー時は証明書が必要、などまだまだ厳戒体勢です。

着物の総合店のオープン初日

なかなか手放しで喜べない状況ではありますが、外出規制が開けた翌日の5月12日に、念願の着物の総合店をオープンしました。

3月2日に契約して、10日から改装に入り、16日から自宅待機…
ということで、16日からは1人でペンキ塗りなどの内装工事を行なっていました。

2ヶ月間、なかなかの孤独な戦いでしたが、いつか人に向かってお着物を薦めることができる日を夢見つつ、以前から自宅にせっせっとためていた着物数百枚を友人に手伝ってもらって移動させ、なんとか古着部門だけでもオープンさせることができることができました。

1人でペンキ塗り
パリ3区にある着物総合店

このお店は、おしゃれなビンテージショップがたくさんあるパリ3区にあります。
パリ市が運営している物件で、市が認める案件のみ認可されるものです。
お金を出せば実現するものではなく、少なくともその地域に貢献し、かつ利益が見込めるプロジェクトである必要があります。

お店の名前はコントワール ド キモノ

お店の名前は、

« Comptoir de Kimono(コントワール ド キモノ)»

着物のカウンターと言う意味です。

着物総合店として欧州最大規模となる94平米のスペースで、

1)ファッションに興味のある人や実際に着物を着る人に向けた新、中古着物の販売
2)着物のレンタル
3)フォトスタジオ
4)職人技を魅せるギャラリースペース

そして着付け教室なども行います。

何も知らない外国人からすでに着物を着ている日本人まで、

「何を、いつ、どこで、なぜ、どのように?」

というすべての人の、すべての質問や要望に答え、日本が誇る着物文化を、パリから世界に向けて発信します。
このプロジェクトが認可されたということは、パリ市が「着物」の可能性を認めた、と言っても過言ではありません。

古着販売部門のラインナップ

当初の予定では3月末に古着販売部門オープン、4月半ばにはギャラリー部門オープンとしていましたが、自宅待機がはじまってしまいひと月半ずれた予定でのスタートとなりました。

ギャラリースペースは、現時点では着物に関連するアーティスト作品などをみせていこうと思っています。

まだ少し先にはなりますが、着物関連の方で展示場所を探している方や、着物生地を使った商品の欧州での販売戦略相談などをお受けすることも可能になります。

着物関連の総合的な相談も承ります

世界中にあっと言う間に広まったCovid19の脅威は、わたしたちのあたりまえにあったはずの生活をいともたやすく飲み込み、一変させてしまいました。
先行きの見えない中で、多くの方が不安と戦いながらの忍耐の時間を過ごされたことと思います。
日本でもようやく再開に向けて進んでいるようですが、まだ不安な日々を送られている方も多くいらっしゃるかと思います。

この一連の騒動で自他ともにさまざまなことを見つめ直し、気づくきっかけにもなりました。
早く元どおりの平和な日常が戻ってくることを願いつつ、少しでも明るいニュースとして、着物がパリの人たちから愛される姿をお伝えできればと思っています。

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