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NYファッションとkimono・夢が叶う時 「WORLD KIMONO SNAPS」 ‐ NEW YORK ‐

NYファッションとkimono・夢が叶う時 「WORLD KIMONO SNAPS」 ‐ NEW YORK ‐

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大学教授でありモデル・インフルエンサーでもあるLyn Slaterとのコラボレーションが実現するまでを綴ります。

Lyn Slater(リン・スレーター)といえば、ヴォーグやその他のメディアに多く取り上げられていて日本でもご存知の方は多いはず。大学教授にしてモデルとまちがわれたことがきっかけでモデル業をスタート、その抜群のファッションセンスで、インスタグラムではものすごい数のフォロワー数を持つインフルエンサーでもあります。
私も、彼女のスタイルに心を奪われて、インスタグラムをフォローしていました。

いつも撮影する前には、どんな人とコラボしてどんなイメージでこんなスタッフが必要で…とずっと頭の中でイメージをふくらませます。
リンとの出逢いから撮影までは、私の頭の中のイメージが突然空から降ってきたような出来事でした。

バックステージにリンスレーターが!

ずっと彼女のインスタグラムを見ていて、本当にステキでカッコよく「この彼女のスタイリングと着物をミックスしたら絶対にかっこいいはず!」と思っていました。
しかし、リンに思い切って連絡をするか少し悩んでいました。なぜなら、これほど有名な人が私のような無名のアーティストとコラボをしてくれるだろうか…と思っていたからです。

そんな時、びっくりするような出来事が起こりました。2017年の秋、ニューヨークファッションウィークのバックステージに入った時です。なんとリンが、モデルとして出演するために同じ現場に来ていたのです。

本番前のバックステージはとてつもなく忙しくバタバタしていましたが、なんと彼女のヘアスタイリストのアシストをすることになり、いろいろとタイミングがよく二人で話せるチャンスがやってきました!(今思えば、もう神様がそうしむけたとしか思えないくらい絶好のタイミングでした。)

そこで思い切って「あなたの大ファンでインスタグラムもフォローしているの!」と話しかけ、コラボレーションしたいと思っていたことや、これまでのkimonoスタイリングの写真を見せたりして「あなたのスタイリングに着物をミックスしたら絶対かっこいいと思ってた!」とひとしきり想いをぶちまけ、後日メールで詳細を話すことになりました。

リンはメールで、どんなスタイリングでメイクアップを考えているかなどを詳しく聞いてくれ、とても忙しい方のため時間は数時間と限られていましたが、コラボレーションをOKしてくれました。
まさかリンとコラボレーションできるなんて!撮影までは毎日ドキドキが止まりませんでした。

ドキドキが止まらないリンとのコラボレーション
サブウェイのホームでリンスレーターと撮影

マンハッタンのオフィスでヘアメイクをスタート。
スタイリングには、彼女の洋服と私が日本で見つけた羽織・博多織の工場でいただいた博多帯の端切れなどを使用しました。(私は福岡県の出身であり、ご紹介で博多織の工場見学に行かせていただいていたのです。その話はまたいつか!)

まずはサブウェイのホームで撮影をしました。
リンは60歳を超えてからモデルになったそうですが、色んなポージングのアイディアをどんどん出してくれて、このパッションが彼女の成功の秘訣なのだな…と思います。

パッションあふれるリンスレーター
紫色の羽織がリンスレーターのシルバーヘアに映えて

その後、エレベーターの中やオフィスで撮った後、オフィスの畳のお部屋で最後の撮影を。
実はこの撮影が行われたのはオフィスがクローズする直前で、この畳のお部屋がなくなる前に思い出として作品に残しておきたかったのです。

彼女のアイテムと私の羽織、そして帯は前で結びレザーベルトを帯締めのかわりに。シューズデザイナーの友人がシューズを貸し出してくれ、ニーハイのスニーカーをあわせています。リンのシルバーヘアに羽織の紫色が映えていました。
実はこの羽織、以前ご紹介したWilliamとの撮影で使った物と同じものです。モデルやフォトグラファーが違えば、着物も全く違って見えますね。

リンはヨージヤマモトの洋服が大好きで、もともと日本にも興味があったそうです。
準備をしながらリンといろいろな話をしました。
世界がもつ着物のイメージや、私の着物に対する想いなど。
そして、リンがとても他文化をリスペクトしてくれている人だと知りました。
なんと、実はリンも着物を持っているそうですよ!

異文化へのリスペクトを示してくれるリンスレーター
いつかリンスレーターと再度コラボレーションを!

私の憧れの女性リンが、日本を、そして着物を好きでいてくれて本当にうれしいです。
そして…ニューヨークは「想いを強くイメージし行動することでそれが叶う街なのだ」とも感じます。

実はこの撮影、私としては不完全燃焼だったので、またリンとのコラボレーションのイメージを強く膨らませて再撮影を実現させたいと思います!

そして、いつも私の「これがやりたい!」につきあってくれるニューヨークの友人フォトグラファーやヘアスタイリスト、関わる全ての人に感謝しています!

リンスレーターとエレベーター内でも撮影

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