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ドイツ式クリスマス・アドベントのための和洋折衷コーデ 「WORLD KIMONO SNAPS」 – GERMANY –

ドイツ式クリスマス・アドベントのための和洋折衷コーデ 「WORLD KIMONO SNAPS」 – GERMANY –

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Guten Tag!最終回となりました今回はドイツのクリスマスについてお伝えいたします。ドイツでは9月ごろからお店はクリスマスグッズでいっぱいですが、「アドベント」になればいよいよクリスマス本番!我が家では毎年庭の高い常緑樹から少し枝をもらってアドベントクランツを手作りし、ろうそくを灯します。

家の庭の木々は葉が落ち、少しリンゴが残っていてすっかり冬支度です

Guten Tag!
ドイツ在住きもの大好き・べてぃです。

ドイツはすっかり寒くなってまいりました。
我が家の庭の木々はもうすっかり葉を落としてしまって、あとは少しリンゴが残っているくらいです。

最終回となりました今回は、ドイツで最も重要なイベント、クリスマスについてお伝えいたします!

ドイツのクリスマスといえば、「クリスマスマーケット」が日本でも有名かと思います。
関西だと、大阪・梅田で開催されているドイツクリスマスマーケットに行かれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の大学のすぐ近くにも毎年マーケットが設置され、講義の後に友人たちと屋台で何か食べたり、ホットワインを飲むのが毎年恒例のイベントです。

アドベントとはクリスマスまでの4つ日曜日を指します

今年は残念ながらコロナウイルスの影響でほとんどのクリスマスマーケットが開催中止となってしまいました。
クリスマスマーケットに行かないクリスマスなんて初めてで、なんだかさみしい気持ちです。

ドイツの秋は雨が多く霧が濃い上に、今年は11月の頭からロックダウンが再開してしまい、必要最低限の買い物以外は自宅で過ごしていました。
ハロウィンを大々的に祝うことがないドイツでは、9月に入るとすぐに、早くもスーパーなどが一斉にクリスマス商品でいっぱいになります。早いうちからクリスマスのお菓子を楽しめてしまう半面、いつの間にか、クリスマスグッズがあふれていることが日常となり楽しみがだんだんと薄れてきます。

しかし、「アドベント」となればいよいよクリスマス本番です!
「アドベント」とは、クリスマスまでの4つ日曜日を指し、言うなればクリスマスまでの準備期間のこと。
今年のアドベントは、11月29日、12月6日、13日、20日となります。
そんなドイツのアドベントシーズンに欠かせないのがリース・Adventskranz(アドベントクランツ)です。

クリスマスリースは扉や壁にかけるものを思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらでは、このようにテーブルに置くものが主流です。

このリースに、第一から第四アドベントまでをあらわす4つのろうそくを立て、日曜日ごとに火を灯してクリスマスまでのカウントダウンをしていきます。

我が家では毎年、庭の高い常緑樹から少し枝をもらってアドベントクランツを手作りし、ろうそくを灯していくのがクリスマスシーズンの楽しみです。
シンプルなつくりですが、とても香りが良く、クリスマスらしい気分にしてくれます。

何十年も庭にそびえ立っているこの木々たち。
中に持ってきて飾り付けをすることはできませんが、リースとして大活躍です。

他にも、父が昔から大切にしてきた木製のくるみ割り人形や…

父が昔から大切にしてきた木製のくるみ割り人形

ろうそくに火をつけると中の人形がくるくると回転するオルゴールなども、クリスマスデコレーションには欠かせません。

最後に、スパイスやドライフルーツがふんだんに使われた「レープクーヘン」を用意すれば…

クリスマスの準備は万端です!

自宅前に設置してくれたツリーがライトアップ中

日が暮れてから外に出てみると、町内会の方が自宅前に設置してくれたツリーがライトアップされていました。

教会前の大きなツリーにも、明かりが灯っています。
都会の豪華なイルミネーションとは違ってとてもシンプルではありますが、石造りの教会の荘厳な雰囲気によく合っていて好きです。

シンプルな教会前の大きなツリー

気温が低かったこの日は、タートルネックのセーターを中に着込んで。

和洋折衷なクリスマスカラーの組み合わせにしてみました。

大きな花の帯をしめ和洋折衷なクリスマスカラーに
着物に合う手編みしたカーディガンを羽織って

長年冷え性に悩んでいたのですが、着物を着るようになったことで、寒いドイツの冬もあたたかく過ごせるようになりました。

また、着物に合わせられるようにと手編みしたこのカーディガンを羽織れば、今年の冬は怖いものなしです。

今年も残すところあと少し、みなさまどうかお身体にお気をつけてお過ごしください。
それでは…

Auf Wiedersehen!

最終回によせて

着物は、人気の高い日本文化の一部としてはもちろん、サステナブルなファッションとして近年ドイツで注目を集めています。コラムを通して日本の方々に、そんなドイツでの着物生活をお伝えする機会をいただけてこの上なく光栄です。

さらには、実はたくさんいるドイツ在住の着物好きの方々とのご縁が繋がっていったり、「私もドイツで着てみようかな」という声をいただいたりして、着物の輪がどんどん広がっていくのを感じました。

3月より書かせていただきました「WORLD KIMONO SNAPS」を通して、着物を着る楽しさ、そして自然豊かなドイツの美しさを少しでもお伝えできたなら幸いです。

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