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ネクストブレイク俳優が魅せる！ブロマンスな新選組『君とゆきて咲く～新選組青春録～』「きもの de シネマ」番外編

ネクストブレイク俳優が魅せる！ブロマンスな新選組『君とゆきて咲く～新選組青春録～』「きもの de シネマ」番外編

2024.04.25

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映画やドラマに登場するキモノたちは、着こなしやコーディネートの良きお手本。今回は、漫画の神様こと手塚治虫氏の珠玉の名作「新選組」を原作とする『君とゆきて咲く～新選組青春録～』記者会見の模様をお届けします。これまでになかったオシャレな衣装が出色の“シン・時代劇”ドラマです。

和気藹々な撮影現場は「部活みたい」
撮影裏話＆オーディション秘話も紹介
剣舞やダンスと同様に、斬新な衣装も見どころ

センターにW主演の前田拳太郎まえだけんたろうさん（左）と奥智哉おくともやさん。ふたりを取り巻く隊士役は、前列左に杢代和人もくだいかずとさん、同じく右に羽谷翔太はたにしょうたさん。この4名が扮するのは、オリジナルキャラクターです。

後列左から、十番隊長・原田左之助役の柊太朗とうたろうさん、一番隊長・沖田総司役の藤岡真威人ふじおかまいとさん、副長・土方歳三役の阪本奨悟さかもとしょうごさん、当初は副長で後に総長を務めた山南敬助役の永田崇人ながたたかとさん、沖田総司と双璧を為す剣豪・斎藤一役の庄司浩平しょうじこうへいさん。彼らは、実在した有名隊士を演じます。

青空の下、彼らが登場すると黄色い声援が飛びました。実は、今回の会見は記者だけでなく、一般公募で当選した100名のファンが駆けつけていたのです。その倍率、優に10倍超え！狭き門を潜り抜けて参加した方々の熱量は、夏のような暑さをも凌駕していました。

印象的だったのは、撮影の様子を問われて、全員が口々に「まるで部活みたい」と答えたこと。
撮影終わりの食事や撮休日のおでかけなど現場以外でもつき合いがあるようで、奥さんは

「（庄司）浩平くんとUSJに行きました！浩平くんが大きくて、僕からすると巨人。最初はすごく怖かったけど、まさかふたりでデートするようになるなんて（笑）」

とうれしそうに語りました。

メンバー同士、思い思いの場所に繰り出しているプライベートが明かされ、「いま新選組内でジムブームが来ていて、みんなしっかり鍛えているので、いい身体になってますよ！」と杢代さんが現場の様子について説明したり、誰かがボケるとすかさず他のメンバーがツッコミを入れたり。

切磋琢磨しているキャストたちの間に生まれた絆を見ることができました。作品に対する期待値も、否応なしに上がります！

800名の中からサバイバルを勝ち抜いてオリジナルの役を掴んだ羽谷さんは、

「（期間中は）毎日、緊張感もあって、しんどかったけど楽しかった。明日宿舎に残れるかも分からない、生死を懸けた戦いでしたが、最後に素敵な役をいただいたので、僕が演じる南無之介を見て、『こいつでよかったな』って思ってもらえるように頑張っていきたい」

と決意を表明。ファイナリストの柊太朗さんが、

「最初はみんなトゲトゲしていたけど、3日目に残ったメンバーでゲームをしたり、話し合ったりできたことで、最後の集団演技が上手くできました」

と、好敵手たちとの試練を通して育まれた友情を明かす一幕も。

何より、新選組を象徴する“浅葱色のだんだら”ではない羽織！

これについては、会見の数日前に映画村で開催されたイベント「江戸酒場」内のトークショー（登壇者：前田拳太郎まえだけんたろうさん、奥智哉おくともやさん、壬生寺貫主・松浦俊昭氏まつうらしゅんしょう）にて、「京の町を歩いていても違和感がない」と、お披露目されました。

外連味あふれているけれど奇天烈ではない、絶妙な斬新さが魅力です。若者たちの見分けが……という『きものと』読者は、衣装からキャラクターを覚えていくのも手でございますよ。

映画と演劇が大好物で、年間200本を超える新作を劇場で観る本の虫（雑食）。京都歴・キモノ歴ともに20数年。美酒美食に目がないのんべぇライターとしてKBS京都「SUNNY TIME」のコメンテーターをはじめ、関西テレビ「よ～いドン！」やMBS「魔法のレストラン」などメディアへの出演も多数。15年以上前から、国語講師との二足の草鞋を履いている。共著に『京都、朝あるき』（扶桑社）。