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着物で脱マンネリコーデ! 「3兄弟母、時々きもの」vol.17

着物で脱マンネリコーデ! 「3兄弟母、時々きもの」vol.17

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歳とともにどんどん服もメイクも地味に地味に、守りに入りがちな人こそ、着物沼に足を踏み入れてみると良いのかも!「着る」「組み合わせる」楽しみがあふれ出しますよ。

2023.02.24

まなぶ

式典に着物を着ると”目立ちたがり”なの!? 「3兄弟母、時々きもの」vol.16

こんにちは。tomekkoです。

暖かい日が続き、桜も見ごろでおでかけ日和ですね。
きれいな青空や色とりどりのお花を見ているとやっぱり、明るい華やかな色を身に付けたくなりますよね。

みなさんは着物の色や柄をどんな基準で選んでいますか?

よく耳にするのは、

・若い娘(今だと20代まで?)は明るいかわいい色や大きな柄で派手にした方が良い
・歳とともに地味に粋に

というざっくりとしたイメージでしょうか。

これは別にルールというわけではないんですが……

子どものころの私は、着物選びではいつも、このことで祖母や母とバトルしていました。

赤やピンクなんてどうしても着たくなかった

時代劇好きでお姫さまよりも辰巳芸者の粋な姐さんたちに憧れを抱いていた小学生の私。

「若いんだから」「子どもなんだから」と勧められる派手な赤やピンクの総花柄なんて……

どうしても着たくなかったんです!

あのころに黒や紫、縞の着物を着させてもらえなかった恨みをずっと抱えて大きくなり、自分のお金でアンティーク着物を買い漁るようになると、必然的に渋好みな色が増えていきました。

でも、自分が着たかったものを着てみて、ようやく大人たちが言っていたことがわかりました。

いやーーーーー

びっくりするほど老け込むし野暮ったくなるんです(笑)。

玄人っぽい立ち居振る舞いなどがあってこそ渋い着物は映える

当時の自分の中でのイメージは、高岡早紀さん演じる明治大正ごろのお妾さんや極妻の岩下志麻さんだったんですが…

世間知らずな20代前半の小娘がいくら頑張っても、なんだかうすらぼんやりしたおばさん?にしかならないんです。

女優さんたちの持つ色気やキリリと強いお顔、堂々として玄人っぽい立ち居振る舞いなどがあってこそ渋い着物は映えるのか……

経験してひとつ賢くなる小娘でした。

そのうち大正ロマンの魅力に取り憑かれると、気づけば化学染料ならではのショッキングピンクの帯やスカイブルーの着物をなんの抵抗もなく着るようになっていました。

大胆な柄ゆき、鮮やかで主張の強い色

大胆な柄ゆき、鮮やかで主張の強い色。

これは逆に歳をとっても、合わせ方を考えればそれなりに着こなせそうなところが着物のおもしろいところですね。

私は洋服では、華やかな色や小花柄、ドット柄のようないわゆる「愛らしい」ものを身につけることに抵抗があります。

自分が昔から老け顔なこともあるし、シンプルでキリッとした雰囲気が好きなので、かわいらしいものは似合わない、浮くだろうと思い込んでいることもあるかな。

でもいざ着物となると、洋服では絶対に選ばないような色や柄もすんなりと選ぶし、着れてしまうから不思議です。

そういえば……

幼いころに読んだ、歌舞伎の衣裳を解説する本のことを思い出しました。

洋服ではNGとされるような色合わせがしっくり、むしろとてもきれいに映えるのが着物の魅力。

洋服ではNGとされるような色合わせがしっくりくる

そう考えると……

歳とともにどんどん服もメイクも地味に地味に、守りに入りがちな人こそ、着物沼に足を踏み入れてみると良いのかも!

「着る」「組み合わせる」楽しみがあふれ出しますよ。

柄合わせにストーリーを持たせたり、季節を先取りした遊びゴコロを楽しんだり、永遠に遊んでいられます。

今でも渋好みの私は、どうしても暗い、黒っぽいアイテムが手持ちに多いのですが、ようやく客観的に自分の着姿を見られるようになってきて、年齢を重ねたからこそ明るい色味を意識的に着てみたり、好みのイメージを作れるよう締め色をどう持っていくか……と、コーディネートを考えることが楽しめるようになってきました。

もう流行のファッションはしない、自分に似合うシルエットも色もコーディネートもなんとなく把握していつも同じようなものばかり着てしまっている洋装マンネリ状態のみなさま、ぜひ着物沼にご一緒しましょう!!

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