着物・和・京都に関する情報ならきものと

花街イチのカメラ上手! 宮川町・とし夏菜さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.1

花街イチのカメラ上手! 宮川町・とし夏菜さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.1

記事を共有する

京都の寺社仏閣や芸舞妓さんの写真で注目を集める写真家・小見直人さん。日々更新される彼の作品から、きものと版「令和の花街図鑑」をお届けします。記念すべき初回は、小見さんがカメラにどハマりするきっかけにもなった宮川町の芸妓、とし夏菜さんです。

とし夏菜さん01

とし夏菜かな

出身地:静岡県
屋形:宮川町・駒屋
見世出し:2009年12月8日
ひとこと:先日、お友達と3回目の富士登山に行ってきました。次は、再来年!また登ります。

とし夏菜さん02
とし夏菜さん03
とし夏菜さん04
とし夏菜さん05
とし夏菜さん06

ご本人コメント

紅葉をイメージする赤やオレンジを着たら風景と同化してしまうので、温かみのあるピンクのお着物を選びました。芸妓はんやし、どぎついピンクももうあかんし、サーモンピンクのような落ち着いた色味どす。舞妓はんのときは水色が多かったので、独立したときはピンクとか可愛い色を着てみたいと思てました。

その反面、大人っぽい色を着たい気持ちもあって(笑)。うちは紺色が好きなので、からげ(普段の和装姿)も青系が多いどすね。(紺色が)顔が一番シュッとして小顔に見える気がするのと、似合うと言っていただけるので、自然とそういった色を選んでしまいますね。

とし夏菜さん07

舞用の手拭いを小道具として。指先までも心が通う凛々しさ

とし夏菜さん08

立本寺の渡り廊下で。やわらかな笑顔が小見さんを撃ち抜いた一枚

とし夏菜さん09

酷暑のなか、団扇と風鈴と涼しげな横顔で一服の清涼剤に

撮影後記

紅葉シーズンはどこも人でいっぱいなので、建仁寺の塔頭『西来院』を借り切って撮影しました。宮川町のSNS画像担当でもあるとし夏菜さんはカメラ上手。撮られ慣れてらっしゃるだけのことはあります。切り取り方やアングルなど、いつも勉強させてもらっています。

趣味でお写真を撮り始めたとき、最初にモデルをお願いしたこともあって、「あの頃は本当にひどかったですよね」と言うと、「そうどすねぇ。とりあえずシャッター押してますって感じどしたよね」と夏菜さんに笑われました。なんなら、うちのアルバイトの子を夏菜さんに撮ってもらったら「この構図いいやん!」てなったり(笑)。夏菜さんが僕にとっての写真の師匠と言っても過言ではありません。

2023.01.30

よみもの

是枝裕和監督が描く花街の文化 Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』〈前編〉

2023.02.27

インタビュー

小紋屋主人と現役芸妓も納得! Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』〈後編〉

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

CATEGORYカテゴリー

記事を共有する