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和のお花アレンジの会 2020年を寿ぐあでやかなお正月飾り  ”chamie chamie flower” 主宰・佐藤いづみ先生

和のお花アレンジの会 2020年を寿ぐあでやかなお正月飾り ”chamie chamie flower” 主宰・佐藤いづみ先生

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開催するたびに大人気!お着物でも楽しめる、”chamie chamie flower” 主宰・佐藤いづみ先生による和のお花アレンジの会。今回はオリンピックイヤー・2020年を寿ぐおしゃれなお正月飾りをわいわい制作。楽しい京都きもの市場・銀座店の模様をお届けします。

和のお花アレンジの会 お正月飾り
2020年オリンピック開催の記念すべき年の幕開けの玄関ドアに
賑やかなクリスマスの余韻も消え、新年号の令和元年も早いもので終わりを告げようとしています。

先日、紅白の出場者も発表になり、百貨店の入り口に門松の姿が見えたりすると、いっきにお正月気分が盛り上がりますね!

来年、令和二年は、いよいよ東京オリンピックの年!
そんな輝かしい記念すべき新年を寿ぐお正月飾りを作る!という何とも運気が上がりそうなお花教室が、京都きもの市場 銀座店で催されました。
優雅なお教室のひと時に生徒の1人として参加させて頂きましたので、その模様をレポート致します。
レポーター / 松嶋 綾

音大出身、ピアノ教師、フラワーアーティストとして活躍する傍ら、着物好きが高じて着付け講師資格を取得、着物愛好家として日常と通して着物文化の素晴らしさを広めることを使命とし、その着こなしは周囲から熱い支持を得ている。

先生が用意して下さったキットがズラリと並んでいます。
さあ、どんなお正月飾りが出来上がるのかワクワク、楽しみです!

お着物で参加の方も多く、もちろんお洋服でも楽しさは同じですが、お着物での参加は尚更、格別なひと時になりそう…

ここで、今日の講師をして下さる、佐藤いづみ先生をご紹介させて頂きます。
佐藤いづみ先生
chami chami flower 主宰

お花が大好きなお母様の勧めで、小学校6年生の頃よりお花を学び始めたそうです。
和の華道から色々な種類の洋のフラワーアレンジメントまで、幅広く数々の資格を取得され、総合グランプリも受賞されています。

そして、30年以上前から休む事なく横浜市たまプラーザのお教室、1年前から富士のアトリエ、そしてここ京都きもの市場さんの3か所で、お教室を展開されています。

フラワーアーティストとして、花いけバトルのヨーロッパ大会に、チームに同行してパリからオランダを周ったり。

今年4月から、アイロニー認定校としてのレッスンも開催。
パリ郊外での貴族のウェディングに、アイロニーチームウェディング装花メンバーとして、2回参加されたり、といったように国内はもとより海外でもご活躍をされています。

パリ郊外、貴族、う~ん、うっとりするような素敵なご活躍ですよね~~

フラワーアーティストとして華やかなご活躍をされる一方で、老人ホームではボランティアで、おじいちゃん、おばあちゃんに、又、花育として小学校や幼稚園で子供たちにレッスンをしたり、そのお母様たちにも講堂や体育館でレッスンをしたり。
地域に寄り添って幅広く活動されています。

先生は、お着物にもとても造詣が深く、今日も、お色目が綺麗ではんなりとした優雅な着姿で登場されました。
このお着物は、根善織物さんのものだそうで、なかなかの逸品、八掛は拘ってグリーンに染めてもらったそうです。
帯は、となみ織物さんのもので、金銀が使われていて、パーティーまで色々なお着物に幅広く使えて重宝しているそうです。

美しい着姿で、花材を手にされる姿は、同性の私から見てもうっとり。

先生が手にしている綺麗な物は、加賀友禅作家の森田耕三先生にオーダーして作って頂いたというお名刺入れ。
ネコちゃんでも何でも好きなモチーフやお色目で、希望通りに描いて下さるので、世界に一つしかない物が出来るのよ、と言って見せて下さいました。
お花も、お着物も、エトセトラ、全てに先生の高い美意識が散りばめられているのですね~

さてさて、いよいよお正月飾り作りに取り掛かります。
完成品のディスプレイをチェックする先生

お正月飾りは、生きる力を与えてくれる年神様を祀る為のものとして飾るもの。
来訪したお正月様は新年の厄を払い家を幸せにすると信じられているそうです。

テキストや筆記用具も用意して下さって。
さて、何から手に取って、どうすればいいのかしら~

まずは、この2つ。
紅、白、緑 縁起の色の水引
奇数を重ねて縁起を担ぎます。
紅は生命で血を、白は純白で清い心を、緑は常緑樹の松が冬でも枯れず青々としている為、長寿を表します。

フックにする水引を1本避けて、紅白の色水引と緑色の夢眩水引を合体させて

白松、白梅、糸菊、椿を纏めて

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

白梅の花言葉は、気品、忠実、忍耐などです。
椿は早春の花として、花言葉は、控えめな素晴らしさ、気取らない優美さなどです。

稲穂と縮緬花をワイヤーで止めて

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

稲穂は、実り多き年の象徴で、豊作、商売繁昌、開運招福、学業成就などの祈りを込めて。
「実るほど垂れる稲穂かな」と言うか言葉の通り謙虚さの意味があります。

全部纏めて合体させて

更に塗守護矢をのせて

金糸入り両房付組紐で全てをギュッと縛りリボン結びにして

始めに避けていた紅白水引でフックを作って、完成です!
(先生が作ったお手本のような訳にはいかないですが)
以上、作り方等、先生が用意して下さったテキストからも抜粋させて頂き、私が大まかにまとめました。もっと細かなちゃんとした作り方は、実際に先生に教わって下さいね~~
完成したお飾りを手に、嬉しいお顔

全然難しくないですよ~と先生は仰るけど、皆様、ちゃんと完成出来るかしらと、ちょっとドキドキだったようですが…
ワイヤーで花材を纏める時は、何重にも縛って厚みが出ないように1回キュッと確実に縛ると、完成した時に無駄な厚みが出ないで綺麗に仕上がりますよ~とか、お花の向きを少し気をつけるだけで見栄えが変わってきますよ~とか、要所要所でポイントを押さえて丁寧に優しく教えて下さったので、楽しく完成する事が出来ました!

先生も嬉しい!

皆様でお正月飾りを手に記念撮影

先生が今日嬉しかった事の一つは、昨年は先生のお身内のご事情で開催出来なかったので、今日のレッスンをとても楽しみにしていたんですよ!という方がいらした事だそうです。

先生は、お花を通じて皆様の人生に喜びや癒し、元気などを与えられる事が何よりの喜びであり、使命であると。
完成した時の笑顔がたまらなく嬉しいと、仰います。

今度はお着物の皆様だけで
どこかのお店で買ったお正月飾りもいいですが、こうしてお正月飾りの意味を学んで手作りすると、改めて日本の伝統行事や文化の奥深さを感じる事が出来て、新しい年を引き締まった気持ちで寿ぐ事が出来そうですね!

佐藤先生、ありがとうございました。
ご参加下さった皆様、このコラムを見て下さった皆様も、良いお年をお迎えくださいね!
京都きもの市場・銀座店では、毎月このようなイベントを開催!

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