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静岡店店長と行く!きものでおでかけレポート

静岡店店長と行く!きものでおでかけレポート

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まもなく開店2年目に突入する「京都きもの市場」静岡店。店長の高橋と行く着物でおでかけイベント”じゅんさんぽ”も毎月の恒例となりました。今回1周年を記念して、静岡店開店前の記念すべき第一回おでかけイベントの模様を振り返ります!

2024.03.05

イベントレポート

ゲスト・紗月さんときもので愉しむ!静岡店オープン記念パーティ

店長高橋淳との”じゅんさんぽ”

庭師・小川治兵衛による日本庭園

庭師・小川治兵衛による日本庭園

富士山を中心とした豊かな自然と、温暖で過ごしやすい気候に恵まれた魅力ある県・静岡。その出入り口となっているJR静岡駅から徒歩8分の場所に、「京都きもの市場」の5つ目となる実店舗がオープンしたのは昨年4月20日のこと。

高橋店長は着物がよく似合うお腹の持ち主!

静岡店の店長を務めるのは、業界歴約30年の大ベテラン、高橋淳。

とにかくおもしろいこと、楽しいことが大好きで催事や店舗で多くのお客様を笑顔にしてきました。

現在イベントや催事でほぼスタッフ全員がきもの姿でみなさまをお迎えしているのも、実は高橋が、「呉服屋なのに着物を着ないでどうする!」と積極的に着始めたのがきっかけのひとつ。

静岡店新店長と行くおでかけイベント集合写真

銀座店の店長菅野もいるような……!?

そんな着物愛あふれる高橋が店長に就任した静岡店、その最初の一年はどのようなものであったのか。「通っているよ!」という地域の方もいらっしゃれば、「なかなか静岡までは……」という遠方の方もいらっしゃることと思います。

この度あらためて、店舗オープン前のご挨拶として開催された静岡店最初の「着物でおでかけイベント」を振り返ってみましょう!

東海道をめぐる美術展で地元の魅力を再発見

「静岡市美術館」に到着された皆様

ちょうど昨年の今頃に行われたイベント当日。静岡は快晴です!

暑くも寒くもなく、とっても過ごしやすい一日にお集まりいただいたのは静岡県内にお住いのきもの愛好家さんたち。以前から県内開催の催事に足をお運びいただいていた方から初めましての方まで、全12名のみなさまにご参加いただきました。

集合場所から歩いて最初に向かったのは、静岡市内で最も高い『葵タワー』の3階に位置する「静岡市美術館」です。

この日、同美術館では東海道をめぐる美術に焦点を当てた展覧会「東海道の美 駿河への旅」が開催されていました。

美術展「東海道の美 駿河への旅」の入り口で記念撮影
ご友人同士で参加された方も

慶長六(1601)年に徳川家康によって江戸と京都を結ぶ東海道に設置された五十三の宿駅。それに伴って街道が整備され、宿場の周りは旅人で賑わうように。

そんな旅ブームに沸いた江戸時代の東海道が育んだ円山応挙、池大雅、浦上玉堂、司馬江漢などの人気絵師たちと駿河とのゆかりを、屏風や襖絵から紐解いていく展覧会です。

蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子の6つの宿場と、東海道中の難所と言われた薩埵峠と宇津ノ谷峠の2つの峠がある静岡。この展示会を通じてみなさまあらためて、地元の魅力を再発見できたようで、一つひとつの資料をじっくりと興味深く拝見されていました。

観覧後はおもいおもいに記念撮影へ。クリーンなムードの館内に、みなさまの着物姿が映えています。

美術展「東海道の美 駿河への旅」の入り口で記念撮影
初めましての方々もみんなで一緒に撮影しました

美味しいお食事とスタイリング紹介で広がったきものの輪

お食事会場まで徒歩で移動される皆様

美術館を出たら、次の場所まで少しだけみなさんでお散歩。

気候が穏やかなのできものを着て歩くのも、とっても気持ちがいいんです!この時、時計は12時を回っており、ちょっとずつお腹がすいてきたころでした。

料亭『浮月橋』入り口

そんなみなさまのお待ちかね。美術館から歩いて徒歩数分のお食事会場に到着いたしました!すでにお店の前から良い匂いが漂っていて、胸が弾みます。

こちらの『浮月橋』さんは江戸幕府最後の将軍である14代・徳川慶喜が大政奉還の後、20 年余を過ごした屋敷跡に作られた料亭。慶喜が京都の庭師・小川治兵衛に作庭させた日本庭園を眺めながら、静岡の食材を使った懐石料理をいただくことができるとあって県内外から多くの方が訪れる場所です。

お食事の前に皆様へ就任挨拶をする高橋店長

そんな『浮月橋』さんでの懇親会がスタート。まずは高橋からご参加いただいたみなさまにお礼の挨拶と、今後の意気込みが語られました。

すでに顔見知りのお客様だけではなく、初対面の皆様も温かいムードで歓迎していただきスタッフ一同ひと安心。

そうこうしている内に、お料理とお一人おひとりのドリンクが運ばれてきました。

高橋店長が乾杯の音頭を取り、お食事会がスタート!

もうみなさま待ちきれない雰囲気となってきましたので、ひとまず乾杯!和気藹々とした雰囲気で歓談の時間へと入ります。

コース料理を堪能される皆様
コース料理を堪能される皆様
コース料理を堪能される皆様

この日のメニューは「国産牛すき煮膳」。ホカホカのご飯に甘辛く煮た牛肉が乗った丼ぶりに、お刺身と小鉢、さらには甘味までセットになったコース料理です。

豊かな食材に恵まれた静岡の、海の幸と山の幸を堪能されている皆様の表情がとても魅力的。お写真だけでもその美味しさがよく伝わってくるかと思います。

静岡の食材を味わえる「国産牛すき煮膳」

お食事をともにし、お酒で喉を潤したら会話もどんどん弾んでいきます。

最初は緊張気味だったみなさまも自然と笑顔に。先ほど回った美術展の感想やきものとの関わりについて語らいながら、終始和やかな雰囲気でお食事会は進んでいきました。

参加者の皆さんと楽しくおしゃべりする菅野さん

さて、宴もたけなわになってきたところで、自己紹介タイム!

もちろん!着物でおでかけ会の恒例、”本日のコーディネートのポイント”もお教えいただきいましたよ。

装い紹介01

その場をあっと言わせていたのが、こちらの方の装い。

一見シックな装いに見えるのですが、実は……

装い紹介02

八掛部分に伊藤若冲の白象が大胆に描かれ、その部分だけ着物の生地が紗になって、透けているのです!

着物の世界のバリエーションの広さ、芸術性の高さには心底驚かされます……

装い紹介03

こちらの方は、教会のステンドグラスをイメージした付け下げで。なんと、今回のイベントのために初おろししてくださったのだとか。

「ここでしか着れないかもしれないから」と思い切っていただいた和姿、ステキです!!

装い紹介04

こちらは、趣味で蒔絵の帯留めを作っていらっしゃる方。もちろんご自作の帯留めをつけて。

帯締めの薄玉子色と胸元のお花模様がリンクしていますね!

装い紹介05

最後にこちらも、みなさまからの注目の的となっていた和姿の方。

城間栄順さんの琉球紅型(藍型)のお着物をお召しというだけでも贅沢なのですが、肩から下方向に向かってのグラデーションが実に美しく、見惚れてしまいます。凛とした美しさがありますね。

みなさま、それぞれの装いのこだわりポイントにとても興味深そうに耳を傾けていらっしゃいました。

他の方のコーディネート紹介に興味津々!

他の方のコーディネート紹介に興味津々!

隣の席の方とも着物を通じて打ち解けることができたようです

隣の席の方とも着物を通じて打ち解けることができたようです

これから静岡店でのお買い物やイベントでまた出会うかもしれない方々と交流を深められた一日になったのではないでしょうか。

敷居が低い、明るく楽しい店舗

イベントを通じて、「きものが好きな人たちが集まるようなお店にしていきたい」とあらためて感じたという高橋店長。そのため静岡店は敷居の高い雰囲気は一切なく、スポットライト多めの明るく楽しい店舗になっています。

庭園にてスタッフの木村と談笑中の皆様

庭園にて談笑中のみなさま

連絡先の交換や写真撮影など想い想い時間を過ごされました

連絡先交換や写真撮影など、思い思いの時間を過ごされました

銀座店菅野店長と記念撮影

銀座店店長菅野との記念撮影も

「みなさまが憧れるきものインフルエンサーの方などもお呼びし、他の呉服屋さんがやっていないようなイベントも定期的に開催したいと思っています。ぜひお気軽にご参加ください!」(高橋)

あらためまして、静岡店初のおでかけイベントにご参加くださいましたみなさま、この一年、”じゅんさんぽ”にご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました!

撮影/おがわしょうご

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