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「スレンダー着付け®️ ミニ講座」 加藤咲季さん 日本最大級きもの展示会2022@東京丸の内KITTE イベントレポート vol.3

「スレンダー着付け®️ ミニ講座」 加藤咲季さん 日本最大級きもの展示会2022@東京丸の内KITTE イベントレポート vol.3

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「スレンダー」というワードに惹かれませんか!?東京・丸の内KITTE「2022 日本最大級 きもの展示会」にて開催された加藤咲季さんの「スレンダー着付け®️」ミニ講座は、ご参加のみなさまのモチベーションもとっても高い様子。早速レポートいたします!

楽しみにしていた、スレンダー着付け®️講座へ!

今年一番の暑さとなった5月29日。夕方からの咲季先生の講座を楽しみに、着物で家を出ました。

普段から咲季先生のインスタグラムを拝見していたので、”スレンダーに見える着付け方法”には興味津々。

予約をした際に「できるだけ着物で参加してください」とありましたので、今日の講座を意識して、なるべくほっそり見えるように時間をかけて着付けるも…補正部分の重なりがもさつきます。

きものを着るのは楽しいけれども、もっと上手に着れるようになりたい!という気持ちでKITTEに向かいました。

「スレンダー着付け®️」って?

「スレンダー着付け®️」とは、加藤咲季先生が独自に開発された着付けメソッド。

もともと、咲季先生が自分で着物を着はじめたばかりのころ、自分の着物姿が信じられないほど膨らんでいたことにショックを受け『スレンダーに魅せる着付け術』を研究しはじめたのがきっかけだそう。

改良を重ねて8年、ご自身だけでなく、さまざまな体型の方にも再現していただけるよう体系化されていらっしゃいます。

加藤咲季先生
加藤咲季先生

加藤咲季先生 プロフィール

きものとは全く縁のない家庭に生まれる。
高校の卒業式で振袖を着せてもらったことをきっかけに着付けに興味を持ち始める。
美容系専門学校で着付けを習い、着付けコンテストで2度入賞。
その後美容師になり1年目にして社内コンテスト振袖部門2位獲得。
退職後、着付師として雑誌やTVCMなどタレントの着付けにも携わる。
24歳で着付け教室を開講。

●2019年3月:ベトナムにて着物ショーを開催。ドンア大学、ダナン外務局から感謝状を頂く
●2019年6月:初のオンライン着付け教室を開く
●2020年7月:『スレンダー着付け®︎』商標登録。同月、「新・パーソナルカラー」認定証授与
●2020年10月:顔タイプ着物アドバイザー資格取得
●2021年4月:一般社団法人日本スレンダー着付け協会設立
加藤咲季先生オフィシャルサイト

大盛況のKITTE会場!

KITTE会場
KITTE会場
KITTE会場2
KITTE会場
KITTE会場3
KITTE会場

KITTEに着いてすぐに会場をひとまわりすると、会場はたいへん盛況な様子。そして早速イベント会場を覗きます。…と、すでに咲季先生がいらっしゃいました!

なんと、前の回の方々が咲季先生を取り囲んで質問をされている模様。咲季先生はおひとりお一人の質問に気さくに答えていらっしゃいました。

そして間近に見る咲季先生は、やはり着姿が格好よい!スラッと背が高い、とってもチャーミングな方でした。

講座スタート!

講座スタート
講座スタート

いよいよ講座が始まりました。

咲季先生の自己紹介
咲季先生の自己紹介

自己紹介では、「チャキチャキの江戸っ子です」とおっしゃる咲季先生。歯切れのよい口調で講座が進んでいきます。

パワーポイントによるご説明
パワーポイントによるご説明
テンポよく話が進んでいきます!
テンポよく話が進んでいきます!

咲季先生は、パワーポイントで写真を示しながらお話しを進めます。
会場の私達に、「どこの部位がポイントだと思うか?」など問いかけつつでしたので、みなさん思わず講座にぐぐっと引き込まれていらっしゃいました。

会場にも笑いが溢れます!
会場にも笑いが溢れます!

スレンダーな着付け例=〇
よくない例=×

このスライドが分かりやすく、また「困った変顔をしているのも一人でやっているんですよ」などと、会場を笑わせます。

暖かい雰囲気の会場
あたたかい雰囲気の会場

会場の方々とのやり取りにもあたたかな雰囲気を感じました。

私がガーンと思ったのは、「私もしかして昭和の着付けをしている?」と気づかされたことです。時代によって衿の抜き方のバランスも異なってくるとのこと。

自分の着姿を写真で見るとおばあちゃんみたいだなと思うこともあったので、今日はなんとしてもそのバランスを会得したい!とさらに熱が入ります。

確認をとる咲季先生。
「衿合わせ」を教えてくださることになりました。

どこの解説を聞きたいかを会場のみなさん全員に確認してくださり、会場のほとんどの人が知りたいと挙手をした「衿合わせ」について、トルソーを使って教えてくださることになりました。

「衿合わせ」で細見え!

衣紋抜きの解説
衣紋抜きの解説

衣紋を格好よく抜くポイントは、衿を後ろにぐっと引くこと。

前後にテンションをかけながら肩にくっと止まる箇所をみつけること。

そして衿合わせをする時には、絶対に着物を体から離さず斜め上に合わせること。

「シンプルなものほど気をつけるポイントがたくさんある」とのこと、納得です。

衿合わせの解説
衿合わせの解説
どんどん解説が進んでいきます。
どんどん解説が進んでいきます。

衿の角度で印象が違うことを、パワーポイントの写真に戻って確認。「こうすると、この写真のようになる」など、具体的な解説がどんどん進みます。

そのほかの細見えポイント

衿合わせの他にも!?
衿合わせの他にも!?

衿合わせの他にも、咲季先生ご自身をモデルにいくつかポイントを教えていただきました。

肩幅を広く感じさせないよう、着付けの最後に首の横の衿に指をかけて広げると首が長く”なで肩”に見える、おはしょりを短めにすると足が長く見える、また、帯締めは真横に揃えるとよいなど…、ほっそりポイントはたくさんあるのですね!

先生自身をモデルに解説くださりました。
先生自身をモデルに解説くださいました。

話の中で、着付けの時に下を向くと「首で衿が押される」ということを知りました。確かに着付けの際に、紐類を結ぶ動作で下を向くことは多いですね。

「一度胸を張って上を向いて着付けてみてください」と言われた点が印象的でした。

私自身は、衿がつまってしまいがちな点が悩みのひとつ。今日教えていただいたポイントを意識して、家に帰ったら早速着付けの練習をしてみよう!と思いました。

お悩み相談コーナー

お悩み相談コーナースタート!
お悩み相談コーナースタート!

次は、会場の方々のお悩み相談に移りました。

咲季先生の解説に真剣なみなさま
咲季先生の解説に真剣なみなさま

多くのみなさんが挙手されるなか、数名の方が前に出られて解説を受けていらっしゃいました。

咲季先生の解説1
咲季先生の解説
咲季先生の解説2
咲季先生の解説3
咲季先生の解説4

人それぞれに体型は全く異なりますが、それでもその方々が美しく見える着付けを体得されていらっしゃる咲季先生。あらためてスゴイ!と実感させられました。

講座後も大人気!

大盛況な講座でした!
大盛況な講座でした!

講座が終わってもみなさん席を立ちません。講座内で質問された方への着付けを先生が手伝っていらっしゃったのですが、みなさん食い入るようにみつめています。

その際に先生は「コーリンベルトは使わない」とおっしゃっていましたので、どう止めるとあんなに美しい衿元をキープできるのかな…と新たな疑問も浮かんできました。

基礎が大事

今回の講座では、具体的な衿合わせの方法に加えて、基礎が大事だというヒントももらいました。

特に自分の体に合った補正を適正に行い、襦袢も自分の骨格に合うように着付けると美しく見えるのだということ。きものって奥が深いな…とあらためて実感しました。

この日の咲季先生の装い

咲季先生の全身
淡い色合いにキリリと黒地の帯
咲季先生の全身
お首元が本当にスラリ!

咲季先生がお召しになられていたきものは、KITTE会場でも紹介されていた『貴久樹』のナチュラルタッサーの無地きもの。辻が花の地模様がエレガントに浮かびあがるものでした。

咲季先生のバストアップ

帯は、こちらもKITTE会場にてコーナーを持たれていた『菱屋善兵衛』さんのものだそう。5月らしい爽やかな彩りのきものに、先生らしい凛とした美しさが漂います。

講座のなかで「回し者でも何でもないのですが、めちゃくちゃ締めやすいですよ~」とおっしゃっていたので気になります。

菱屋善兵衛トークショー

今回は、西陣の老舗・菱屋善兵衛さんのトークショーに参加いたしました!歴史ある物づくりについてのお話しを聞く貴重なひととき…お話しくださるのは、専務の木野善太さんです。レポーターとしての感想や、トークショーの内容についてみなさまにお伝えいたします。

コットンパールの帯留めは、下のパーツが動きにあわせてゆらゆらと揺れて。

帯揚げには、墨流し染めのものを用いられていらっしゃいました。

咲季先生、帯
咲季先生、草履。

そしてなんと、お足元も実は墨流し!私自身は初めて見ました。お気に入りの作家さんのものだそう。

ありがとうございました。

今日の講座は「衿合わせ」をメインにお話しくださいましたが、スレンダー着付けのポイントは本当にたくさんありそうです。

まずは今日教わった、自分の骨格に合った衿合わせや着付けをがんばってみます。そしておでかけを今よりさらに楽しみたいと思います。

咲季先生、ありがとうございました!

レポーター/Minako
撮影/五十川満

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