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河瀬満織物 〜みつる帯〜 煌めくダイヤモンド箔の帯はジュエリーのような輝きと美しさ

河瀬満織物 〜みつる帯〜 煌めくダイヤモンド箔の帯はジュエリーのような輝きと美しさ

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創業160余年、常に美の真髄を追い求める河瀬満織物(かわせまんおりもの) 。先日銀座店で開催された特集企画「〜みつる帯〜河瀬満織物」にて、河瀬満織物株式会社・販売促進部長 吉川 和男さんに、2019年新作帯について解説していただきました。

創業は嘉永5年(1852年)、江戸時代末期。歴史に裏打ちされた確かな技術と高い美意識から生み出される、ハイセンスなものづくりで魅了する、河瀬満織物。

今回は、先日銀座店で開催された特集企画の中から、「〜みつる帯〜河瀬満織物」をご紹介致します。

レポーター/池田千恵里趣味は書くこと!という着物愛好家。国内外において着物PRの経験を持つ。英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。
さて、今回の特集企画で私が楽しみにしていたのは、なんと言っても「みつる帯」の新作。思った以上に多数拝見することができ、嬉しい機会となりました。京都よりいらしていた河瀬満織物の販売促進部長 吉川 和男さんに、新作帯について解説していただいたので、ご紹介致しますね!
みつる帯といえば、熟練の職人技による本袋帯に加え、天然のダイヤモンドパウダーを使用したダイヤ帯!2009年に特許を取得したというダイヤモンド箔を使用したり、金糸に散りばめて織り込んだりと、ダイヤモンドを使用した帯は、今やみつる帯の顔となっているのをご存知でしたか?
  • こちらが実際に使われているダイヤモンドパウダー。細かな粒子ながら輝きは抜群!
  • キラキラと七色に輝いてとても綺麗でした。
今回お披露目された新作の中にもダイヤモンドを使用したものが多数あり、斬新ながら品の良い、輝くお品の数々にうっとりでした。

せっかくですので、ダイヤを使った新作の帯で、コーディネートをさせて頂きました。私がピックアップしたのはこちらの3本!スマホのカメラで撮影しており、実際の美しい色合いが出ないのが悩ましくはありますが(汗)お柄と雰囲気だけでもご紹介できたらと思います。

先ずはこちらのペイズリー柄。ペイズリー柄には守り神としての樹を起源とする説があるそうで、永遠に続く生命を表す縁起の良いお柄なのだそう。

そして唐花。無地の部分はシルクロードを表しているのだそう。どこまでも伸びる蔓と途切れることなく続き繁栄をもたらす道という、こちらも縁起の良いお柄。

最後はドイリーレース。花瓶などの下に敷く、レース糸で編まれたヨーロッパ生まれの敷物がモチーフ。なんとも華やかです。

せっかくですので欲張って、更に数点、じっくりと拝見させて頂きました。

「くもの巣」
糸が破れても再生されることから縁起が良いとされる蜘蛛の巣に、花びらが掛かる様。花びらをキラキラとさせ、お金をイメージさせているそうです。金運が上がりそうですね!糸も花びらも上品な輝きを放っています。

「スカラベ」
フンコロガシですね!古代エジプトでは太陽神と同一視されていて、共同墓地からミイラも見つかっているそうです。死ぬと卵が孵化するとされ、再生する命。こちらも縁起物です。

「遊猿図」
とても珍しく、生涯見ることもないとされる猿、金糸猴(キンシコウ)。見ると更に100年生きられるとされていたそう。こちらは豊臣秀吉をも魅了した天保時代の画家、長谷川等伯氏が描いたものを図案化したもので、右巻きと左巻きで違った絵柄が愉しめる優れもの。

こんな楽しいお柄も!
「タイガー」
もちろんタイガースファンのためというこちらには、tigerの文字が織り込まれています。わかりますか?リバーシブルとなっていて、裏には市松に桜。付下げなどにも使えて便利ですね!

他にも拘りの詰まったお品が色々!

もうどれもこれも素敵でキリがないので今回はこの辺で。いかがでしたか?みつる帯のお品は、祇園祭の後祭期間中に、京都の本社ビルで開催される展示会でも見られるそうです。私の写真では伝えられない本物の輝きを、どうぞ実際にご覧になってみて下さいね!そしてこれまた「みつる帯」だけが扱える、ミュシャ柄の帯も拝見できるそうです。最近話題となっていますよね!私もまだ実物を拝見したことがありませんが、そちらも是非お楽しみに!とのことでした。
やや緊張気味の私でしたが、吉川さんの優しい笑顔に和み、すっかりリラックスしての取材となりました。吉川さん、色々と教えていただき、どうも有難うございました!

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