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着物で集う美食の会@福岡天神店  はかた匠工芸・酒井豊先生をお招きして~

着物で集う美食の会@福岡天神店  はかた匠工芸・酒井豊先生をお招きして~

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京都きもの市場・福岡天神店では、不定期で「着物で集う美食の会」を開催しております。 今回のゲストは「はかた匠工芸」の伝統工芸士・酒井豊先生。着物トークにお酒も進み、春のはじめの楽しい夜となりました。

京都きもの市場・福岡天神店にて、不定期に開催している「着物で集う美食の会」。
今回のゲストは「はかた匠工芸」の伝統工芸士・酒井豊先生です。
みなさまのステキな和姿は、そこにぱっと、たくさんの花が咲いたよう。
着物トークは尽きることなく…春のはじめの長い夜のはじまりです!
「博多織」と言えば、着物ファンでなくとも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
国指定の伝統工芸品で、その歴史は1241年にまで遡ることができると言われています。
緯糸(よこいと)は一色、経糸(たていと)に数種の色糸を用い、経糸で柄を出すため「経錦(たてにしき)」とも呼ばれます。
さらには、経糸の本数が他の産地の通常の帯地の3~4倍。
生地に厚みやハリがあるのが特徴で、帯にすると刀を差してもゆるみにくいため「武士の帯」としても珍重されたそうです。
福岡藩初代藩主・黒田長政が博多織のすばらしさを知り幕府へ献上したところ、将軍愛用の織物として全国的に知られるようになりました。
その長い歴史を、今なお受け継ぎ守り続けているのが「はかた匠工芸」。
伝統工芸士である酒井豊先生は、いわゆる職人気質な一面はお持ちながらもユーモアのセンスにあふれ、そのお人柄から、常にファンになられる方が絶えません。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、酒井豊先生の代表作と言えば…佐賀錦。
「はかた匠工芸」の佐賀錦に用いられる絹糸は、エルメスのスカーフなどにも用いられている最高級の絹糸で、佐賀錦ならではの箔使いはありながらもとてもしなやかな仕上がりとなります。
帯としてのコシはありながらもほどよい弾力性があるため、締め跡が残らず手アイロンでしっかりシワがのびるのです!
また優しいお色味のハーモニーも、豊先生のお人柄が感じられるところです。

福岡天神店にて2月に開催していた如月展の期間中は、先生が直接お客様にぴったりのものをみつけてコーディネートしてくださいました。
なかなかできる経験ではないので、みなさまにもとても喜んでいただけたのではないでしょうか。

豊先生はとても気さくでユニークな方なので、常に笑顔で、周りの空気も自然と明るく楽しい雰囲気になります。

今回の美食の会は、3月1日に開催いたしました。
18時頃天神店にお集まりいただき、みなさまでDining Bar”ASADO”さんへ。
今回もたくさんの方がご参加くださいました。

まずはおいしい食事を堪能しながら、ゆっくりとした時間をみなさまと。
豊先生とはもちろんですが、ご参加の方々も、着物好きはみな仲間!というようにぐっと距離が近くなったように感じました。

会の途中では、みなさまの本日のコーディネートについて教えていただきました!

ピンクを取り入れた春のコーディネート。
なんと、ご自身ではじめて購入された記念すべき帯が博多帯だったそうです!

シックな印象ながらも、流れるような小花柄が女性らしい和姿。
モノトーンの帯あわせに帯揚げのお色目が効いて、まさに大人キレイ!な装いです。

こちらはまさに通な装い!
ハッとする白地のお着物は、なんと絞りの入った珍しい白大島。
藤娘きぬたやさんの絞りでしょうか…

まろやかなお色の帯を主役に、総柄のおしゃれな訪問着で。
帯にあわせて普段とは違うステキなお着物で装って下さいました。

おばさまのお着物を、弊社にてお仕立てかえされたお着物。
大島の絣地に染めというこちらも珍しい一枚で、帯締めのお色がすっとさわやかです。

「はかた匠工芸」さんの御召し着物でお越しくださいました!
献上柄が縦方向に織り出された粋なムードですが、小物のお色あわせで匂やかなムードが…

みなさま本当にステキでした…
豊先生と、お酒を酌み交わしながらざっくばらんに。
とにもかくにも、ステキな笑顔あふれるお食事会となりました!
なんとその後は、締めの二次会へ!
豊先生は、歌もお上手ということが判明。
みなさまとのコラボレーション?デュエットも楽しまれておりました。

ご参加のみなさま、酒井豊先生、本当にありがとうございました!
店長横尾ともども、心より感謝申し上げます。

(福岡天神店アシスタント 富永葵)

福岡天神店では、定期的に楽しいイベントを企画いたします!
キュッ!と絹なりを楽しみながら、締め心地ナンバーワン!

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