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 『動き出す浮世絵展 TOKYO』寺田倉庫 G1ビル  「きものでミュージアム」vol.43

『動き出す浮世絵展 TOKYO』寺田倉庫 G1ビル 「きものでミュージアム」vol.43

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『動き出す浮世絵展 TOKYO』は、浮世絵がデジタル技術で「動き出す」イマーシブ(没入型)展覧会。北斎や広重、歌麿などの名作が、9つのテーマごとに3DCGやプロジェクションマッピングで再現!写真・動画の撮影も可能です!

2024.12.19

よみもの

『Hello Kitty展–わたしが変わるとキティも変わる–』 東京国立博物館「きものでミュージアム」 vol.41

浮世絵の世界へ

今回は、寺田倉庫 G1で開催中の『動き出す浮世絵展 TOKYO』をご紹介します。

※本コラム内の美術作品の写真につきまして、各美術館プレスより撮影および掲載の許諾を得て使用しております。
展示風景

『動き出す浮世絵展 TOKYO』は、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵作品 300点以上を3DCG アニメーションやプロジェクションマッピングを駆使してデジタルアート作品として描き、それが9つの立体映像空間として楽しめるイマーシブ(没入型)展覧会

展示風景

もちろん会場には、デジタル画像に使用されている浮世絵や復刻版の浮世絵の展示と解説があり、デジタルだけでない浮世絵の世界も堪能できます。

展示風景
展示風景

「浮世絵おみくじ魚釣り」「浮世絵輪投げ」など、遊べるエリアもあり、大人から子どもまで大盛り上がり!

会場内は写真・動画の撮影も可能ですので、ぜひ実際に体験&撮影して、楽しい思い出をお気に入りの和姿にて残しましょう!

9つの映像空間

本展の最大の特徴は、

「眺」「藍」「麗」「彩」「遊」「錦」「雅」

など、それぞれコンセプトの異なる9つの映像空間があることです。

9つの立体映像空間それぞれに3分〜10分の映像コンテンツが投影されていますので、お気に入りのシーンを繰り返し見ることもできます。

展示風景

浮世絵には風景画、美人画、役者絵、花鳥風月などさまざまなジャンルがありますが、ジャンルごとにエリアが展開されており、それぞれの世界観に浸ることができます。

まなぶ

浮世絵きほんのき!

展示風景

「藍」の空間でジャパン・ブルーを堪能する

「藍」のエリアではさまざまな水の表情が現れます。押し寄せる波濤や巨大な魚に鯨、蛸も出現、次々に展開される映像に引き込まれます。

浮世絵の青色は藍やベロ藍などの染料が使用されました。ジャパン・ブルーと呼ばれ、印象派やアール・ヌーヴォーの芸術家たちにも大きな影響を与えました。

展示風景

登場する画像は分解されたり、拡張されたり……部分を見て、広重や北斎の元の浮世絵を思い浮かべるのも一興

その後、実際の浮世絵や復刻版も展示されていますので、大迫力の映像コンテンツを見た後、じっくりと元の作品の世界に浸ることもできます。解説パネルもありますので浮世絵初心者でも作品を知ることができます。

展示風景

華やかに繰り広げられる浮世絵の世界

その他、美人画に役者絵、花鳥風月などのエリアが展開されます。自分自身も映像に照らし出され、浮世絵の世界をたっぷりと堪能できます。

展示風景

エリアごとにテイストの違う世界が繰り広げられているので、ワクワクしながら最後まで鑑賞することができました。

次々と美人画が展開されるエリアでは、女性の表情や衣裳、かんざしなどの装飾品の美しさにも目がひきつけられました。

浮世絵の展示

幅広い年代が楽しめる

「遊」のエリアではお子さんも楽しめるアクティビティ「浮世絵輪投げ」や「おみくじ魚釣り」など、体験型の仕掛けも充実しています。

「遊」のエリア

「遊」のエリア

輪投げなど昔ながらの遊びのほかに、デジタル技術を応用したアクティビティもあります。

「おみくじ魚釣り」

「おみくじ魚釣り」で大吉を狙う

大人も童心にかえってやってみると、思わず夢中になってしまうかもしれません。

イマーシブな浮世絵に引き込まれる

近年、イマーシブの展覧会が増えてきました。

これまで体験したのはどれも西洋画の世界のものでしたので、本展は日本の浮世絵の展覧会であることが新鮮でした。

展示風景

さまざまな浮世絵の世界が展開され、その多様性と美しさに引き込まれ、あらためて浮世絵のすばらしさを知ることができる稀有な機会…… 日本の風景や、四季の移り変わりの美しさも堪能いたしました。

展示風景

9つのエリアで上映されている動画はすべて短めのものですので、気に入った場面がすぐにまた再上映されます。写真や動画を撮影する際に「映え写真」を狙いやすいのでは?とも思いました。

展示風景

この日の装い

この日のテーマは江戸の粋と海

藍色の江戸小紋(行儀)の着物に、黒地に金の波紋や網目文様で海のイメージの帯をコーディネート。

この日の装い1

帯締めはブルー系の道明笹浪組、帯揚げもブルーにしました。

見えませんが簪は葛飾北斎の《神奈川沖浪裏》、根付も同じく北斎の『三体画譜』に掲載されている犬のものです。

この日の装い 帯回り
この日の装い お太鼓

2023.09.19

まなぶ

有職組紐 道明(東京都台東区上野)「バイヤー野瀬の、きもの産地巡り」vol.6

2024.02.12

よみもの

江戸の暮らしに思いを馳せて 料理家・和田明日香さん(インタビュー前編)「きもの、着てみませんか?」 vol.7-2

撮影/五十川満

今回ご紹介の展覧会情報

メインビジュアル

『動き出す浮世絵展 TOKYO』

寺田倉庫 G1ビル (天王洲アイル)
https://www.ukiyoeimmersiveart.com/

日時:2024年12月21日(土) 〜 2025年3月31日(月)
9:30〜20:00 (最終入場19:30)

【着物で来場 割引キャンペーン】
割引対象着物を着用してご来場いただいたお客様(着物・振袖・袴・浴衣など)割引金額当日チケット料金より100円引き
※他優待・クーポンとの併用不可

※詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。

その他、おすすめの美術展

※日時など変更になる場合があります。おでかけ前に公式サイトなどで最新情報を確認してください。

メインビジュアル

開創1150年記念
特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」

東京国立博物館 平成館(上野公園)
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/daikakuji2025/

日時:2025年1月21日(火)~3月16日(日)9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで

※会期中、一部作品の展示替えを行います。
前期:1月21日(火)~2月16日(日)/ 後期:2月18日(火)~3月16日(日)

休館日:月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日(火) 

メインビジュアル

[豊原国周生誕190年]歌舞伎を描く―秘蔵の浮世絵初公開!

静嘉堂@丸の内(丸の内)
https://www.seikado.or.jp/

日時:2025年1月25日(土)~2025年3月23日(日)10:00~17:00 (土曜日は18:00閉館、2月19日(水)、3月19日(水)、3月21日(金)は20:00閉館)※入館は閉館の30分前まで

前期:1月25日(土)~2月24日(月・振休)/後期:2月26日(水)~3月23日(日)

休館日:毎週月曜日、2月25日(火)
※2025年2月24日(月・振休)は開館

◆ 読者プレゼント ◆

メインビジュアル

さて、恒例の招待券プレゼント!
今回は『動き出す浮世絵展 TOKYO』寺田倉庫 G1ビルの招待券を2組4名の方にプレゼント!
ぜひ、きものでお出かけくださいね!

下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/kimonoto__

◆X
https://x.com/kimonoto___

※応募期間:2025年2月18日(火)まで

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