1. TOP
  2. イベントレポート
  3. 人気女性講談師・一龍斎貞鏡さんによる新年初講談レポート!講談師にまつわる着物エピソードも

人気女性講談師・一龍斎貞鏡さんによる新年初講談レポート!講談師にまつわる着物エピソードも

講談――話術を駆使した歴史ある伝統芸能ですが、初めての方でも楽しめる!2020年の幕開けに相応しいめでたい一席を、1月の京都きもの市場・銀座店に設けました。
ご自身も着物好き、女性講談師の一龍斎貞鏡さんにご登壇頂いたイベントの様子をお届けします。

伝統芸能のひとつ、講談。銀座店では、2020年初の芸能体験を銀座でと、ご自身もお着物好き、テレビでも活躍中の女性講談師・一龍斎貞鏡さんをお呼びして、
存分に講談の世界に浸っていただきました。
レポーター/池田千恵里

趣味は書くこと!という着物愛好家。
国内外において着物PRの経験を持つ。
英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。
また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。

銀座店に講談師の方がいらっしゃる!とのことで、わたくし今回は早押しピンポーンの勢いで申し込みを致しました。
こちら「きものと」のイベント案内で拝見したお写真の女性が、なんとまあ、綺麗な美人さんで!
美しいお着物姿に美しい笑顔、加えてお噺で笑わせていただけるなんて、これほど新年に相応しい招福ごとはありませんものね!

講談は初めてという方もいらっしゃるかもしれませんね!
かく言う私も今回が初めてですので、ちょっとご説明を。

ウィキペディアによりますと、「講談とは、日本の伝統芸能のひとつ。
演者は高座におかれた釈台(しゃくだい)と呼ばれる小さな机の前に座り、張り扇(はりおうぎ)でそれを叩いて調子を取りつつ、軍記物(軍記読み)や政談など、主に歴史にちなんだ読み物を、観衆に対して読み上げる。」とのこと。

調子をパパパーーンととる、あれですね!
こちら左の白い方が、一龍斎さん御愛用の張り扇です。

さて、こちらが一龍斎貞鏡さん!
この日は初春ということで、華やかな訪問着でお越し下さいました。
高座では、侍、小僧、武家の妻などなど、様々な役を演じる為、通常ですと着物が目立ち過ぎないよう、黒紋付や落ち着いた色柄を着るのだそうです。
今日は特別ということですね!

一龍斎貞鏡さんのプロフィールもご紹介致しましょう!

実父が講談師・八代目 一龍斎貞山、祖父が七代目 一龍斎貞山、義祖父が六代目 神田伯龍であり、世襲制ではない講談界に於いて初の三代続いての講談師。
各地で行われる演芸会の他、幼稚園児~大学生に向けた学校寄席、講師、企業向けの講演会、ナレーション、司会、テレビ出演、新聞の連載など、講談を活かして様々な方面で活躍中。
二ツ目でありながら持ちネタは百席を超え、赤穂浪士の義士伝から恋噺、滑稽噺、新作と幅広い講談を読みこなす。
中でも毒婦(悪女)伝と怪談噺に定評がある。
『格調高い講談の美しさと魅力を拡め、初めて講談をお聴きになるお客様にも分かり易くお楽しみ頂けるよう精進致します』

現在33歳の二ツ目!
真打を目指して邁進中の貞鏡さんです。

お着物がとても良くお似合いの貞鏡さんですが、ご自身曰く、入門当時はお世辞にも綺麗とは言えない着姿だったそうです。
というのも、見習いや前座の頃は、もっぱら、先生やお姉さん方から譲り受けたお着物や、吊るしの物を着ていたので、長身(165㎝)の貞鏡さんにはサイズが合っていない上、いかり肩のごつごつ感がなんともお着物に馴染まなかったのだそうです。
着てゆくほどに身体に合っていくから!と先輩方から言葉をもらい、毎日着ているうちに不思議と馴染んでいったのだとか。

二ツ目になるまでは言わば修行中、お着物を着ながらも、裏方のお仕事を汗だくでこなすので、着物は木綿かポリエステル!
色は黒・紺・焦茶!
汗と涙が染み込んでしまうので、正絹なんぞは着られなかったそうです。
帯も半巾しか許されなかったのだとか。
好みのお着物を誂えて、お太鼓が結べるようになった喜びを、今ひしひしと味わっているとのことです。

銀座店では、特にこちら緑のお着物がお好みのようでした。
「うゎ~~素敵!」とおっしゃっていましたよ!

因みにお着物はご自分で、ちゃちゃっと10分弱で着られるそうです。
演芸界は男性が多いので、見えないように着替える術も身に付いているのだとか。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな貞鏡さんの講談の世界!
この日はお着物に因んだ『亀甲縞 大売り出し』というお噺と、何かもうひとつ披露して下さるとのこと。
お客様の雰囲気を見てから決めるとのこと。
どんなお噺を聞かせて下さるのか、ワクワクしながら、大きな拍手でお迎えしました!

「皆さん、全国で落語家は800人、浪曲師は200人、そして講談師は80人!
その貴重な80分の一が今、皆さま方の目の前にいるんですよ!
絶滅危惧種のイリオモテヤマネコと同じ数ですからねぇ。
貞鏡という講談師も絶滅しないよう、応援をお願いしますよ!」とスタート。

釈台や小道具の説明もリズミカルに、ご自身のプロフィールも面白おかしく!
正に “つかみはオッケー” 、流石としかいいようのない前振りでした。

さて、待ちに待った最初のお噺は、“酒は飲め飲め飲むならば~ ♪”と始まる博多民謡 “黒田節” の由来となった『黒田武士』でした!
会場の皆さんの雰囲気が “イケる口” だったのでしょうかね!
ぐぐぐい~っと惹きつけられる語り口調、なるほど、講談とはこういうものか!と愉しませていただきました。

「いや~~今日は本当にいいお客様ですよ!
女性ばかりでいい香りがします。
何より笑って下さるのが有難い!」と貞鏡さん。
幼稚園から高校まで、お若い方からご年配まで、様々な年代を前にするので、笑わせるご苦労?もおありなのだとか。
笑わせる苦労話で笑わせて下さいましたよ!

ラストは「亀甲縞 大売り出し」。
人気の歌舞伎役者である団十郎の人気にあやかり、大量の亀甲縞を売りさばくというお話。
言わば日本初のタレント起用によるCM誕生のストーリー!
こちらも愉しませていただきました。

その後は皆様とのお写真タイム。
良い記念となりました。
個々にお話も弾んで、良いお写真も撮れたようでした。
貞鏡さん、どうもありがとうございました!
今回の様子は、貞鏡さんのアメブロでもご紹介下さいました。
皆さまも覗いてみて下さいね!

関連記事を読む