帯の種類 基本中のき! 着物との合わせ方も解説「その② 九寸名古屋帯・八寸名古屋帯・半巾帯・兵児帯」
TPOにあわせて着物を着用し替えるように、帯にも様々な種類があり、シーンに応じて使い分ける必要があります。 一見わかりづらい帯の種類。でも一回基本が分かれば意外と簡単なもの。合わせることができる着物の種類と一緒に解説いたします。
なお、略礼装や外出着以下の着物については、ある程度は着物と帯の釣り合いはあるものの、同じ着物であっても帯合わせにより、装い全体の格や華やかさ度合いに変化をつけることができます。
幅は約31cm、長さは360cm~380cmくらいで、一重太鼓に結ぶことができます。
また、9寸幅に織り上げた帯地を縫い合わせることにより、仕上がりの寸法は、縫い代分として1寸狭まった8寸幅となるため、後述の八寸名古屋帯と区別して、九寸名古屋帯と呼ばれています。
また織り上げられた生地に刺繍のみで模様を表現した名古屋帯もございます。
確かにこの合わせ方であれば着物と帯の調和がとれやすいという面はありますが、決まりというわけではありません。
一方、織りの着物に織りの帯を合わせると、すっきりとして闊達な雰囲気に装うことができます。
いずれも、古典的な模様のものほど、格の高い着物に調和しやすくなります。
特に、紋を入れた着物に対しては、古典的な模様の帯を合わせると良いでしょう。
着用する場面は、合わせる着物に応じて、考えることとなります。
帯揚げ、帯締めも同様です。
かがり帯、袋名古屋帯とも呼ばれます。
仕立て上がりの寸法は、九寸名古屋帯と同じです。
帯芯を入れないため、綴織り、紬織り、博多織り等、地厚な織地が用いられるのが特徴です。
帯締め、帯揚げも自由におしゃれを楽しむことができます。
長さは名古屋帯と同じ約360cmが最も多いですが、それより少し長めの400cmくらいまでのものも見られます。
浴衣や木綿、ウール等の普段着の着物に合わせるイメージが強い半巾帯ですが、袋帯のように錦、金襴、唐織り等の豪華なものもあり、半巾帯といってもその種類により、着用できる場面や合わせられる着物は様々です。
なお、どれほど豪華であったとしても、第一礼装、準礼装としては合わせられないため、格式が重んじられる場では着用しません。
このような半巾帯は江戸小紋や飛び柄の小紋等に合わせます。
くだけた観劇、仲の良い友人との集まり、普段のお稽古事、花火や夏祭り等が相応しいでしょう。
もともとは男性や子供が普段着に締めるものでしたが、最近では女性が浴衣に合わせて締める姿が見られるようになりました。
素材は絹か化学繊維のものが多く、オーガンジー等洋服に使われるようなものも含めて様々な生地のものが見られます。
兵児帯は女性の浴衣を華やかにしてくれるアイテムとして人気を集めています。兵児帯は帯の中でも簡単に結ぶことができるため、初心者さんも着物コーディネートをおしゃれにアレンジすることができます。今回は「兵児帯」について、その魅力をご紹介いたします!
大人の女性が締める場合は、合わせる着物は浴衣か、木綿や紬等で浴衣に準じるような普段着の着物です。
そのため、兵児帯を着用できる場面は花火大会や夏祭り、街歩き等に限られます。
結び方は、画像のように、リボンを結ぶように兵児帯のみで結び、帯揚げや帯締め等は使いません。
素材が柔らかいため扱いやすく、様々な結び方を楽しめます。
袋帯の多様な種類 丸帯・袋帯・洒落袋帯 シーンや着物に合わせたコーディネート解説
さまざまな柄や文様、織りの美しさで、身に着ける着物をより映えさせてくれる帯ですが、良く使われる袋帯の中にもいろんな種類があります。袋帯の成り立ちから、織りや模様に合わせた使い分けをご紹介します。
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