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新年に向けて…ちょっとお洒落なしめ縄づくり体験 京都きもの市場 京都店 クリスマスイベントレポート

新年を迎えるにあたり欠かせない、しめ縄。京都きもの市場・京都店では、しめ縄を手作りできるイベントを2019年12月末に開催いたしました。 ひとりひとりオリジナルのデザインを作り上げていく課程をご覧ください。

師走も終盤に差し掛かり、次の年の準備も着々と進む時期――京都きもの市場・京都店では、新年を迎えるために、しめ縄づくりのワークショップが開催されました。
今回、しめ縄づくりを教えてくださったのは、「嵯峨流 いけばな教室 更花.salahana」を主催されている、宮地更甫先生。
「もっと身近に、手軽に花を楽しむ」をモットーに、いけばな教室やワークショップを開催。
出張での活けこみもされており、実は京都店の各所を彩っているお花は、毎月宮地先生に活けこんでいただいています。

さて、今回用意された花材はまず、松。
赤い南天の実に、黒いヒオウギの実。
それから西洋ススキにドライスターチス、メラリューカ。

和洋取り混ぜの花材たちですが、宮地先生曰く
「しめ縄は年神様が下りる場所として、とがった先のある植物があれば、大丈夫なんですよ。
なので縄があって松の枝があれば、しめ縄になります!」とのこと。
なんとも大らかです。

選ばれた花材にも実は意味が。
南天はご存じ「難を転ずる」の語呂合わせから、古来より厄除けの力があるとされています。
メラリューカは別名、ティーツリー。
オーストラリアで魔除けの意味合いを持つ植物として、アボリジニに広く浸透しています。
和と洋、ダブルの厄除け。
これは効き目がありそうですよ。

今回のしめ縄は、自宅の玄関が洋風でも和風でもしっくりくるような、シンプルでどこかモダンなデザイン。
つい見本のお写真に見入ってしまう生徒一同ですが、「見本通りに作っても面白くないので、好きに作ってみてください!」と宮地先生。

まずは基礎となる縄を形作る作業。
「ひと巻きでもふた巻きでもOK。
まん丸でもティアドロップ型でもかわいいですね。」とワンポイントアドバイス。
完成形を各自で想像しながら、縄を曲げたり丸めたり…皆さん早速試行錯誤です。
でもこの迷うひとときも、わくわくして楽しいものですよね。

次はメインとなる松を剪定し配置します。
この松の葉の先に年神様が宿って、新しい年に幸福をもたらしてくれる…となると、しっかり縄に巻きつけねばなりません。

そして松以外の花材で全体を装飾。
「南天の実、房でつけてもいいけど、1個ずつ散らしていくのも可愛い!」
「西洋ススキの向きはどっちが良いかしら?」
参加者一同、悩みつつも思い思いの配置で飾りつけていきます。
飾り付けには、クラフト紐やピストル型のボンド(グルーガン)を使用。
(難しいところは先生にお手伝いいただきました!)

そして最後のデザインの決め手、水引。
スタンダードな赤・白以外にも、金銀、ピンクや紫、水色など色とりどり。
「綺麗な色が出ているとついつい買っちゃうんですよね」と先生も楽しそうです。

「赤や白を使うとザ・お正月という感じ。
紫や銀色を使うとシックな雰囲気になります。
水色やピンクを使うと可愛らしい感じになりますよ。」
「まずは自分の使いたいメインの色を決めてみてください。」
という先生の教えに従い、様々な色の水引から1本、2本…と色を選んでいきます。
1本違う色を加えるだけで印象が大分変わるので、慎重に。

5本選んだら最後に水引の形づくり。
丸を重ねても綺麗だし、蝶々結びのようにしても愛らしい、と最後まで悩みポイントが尽きません!

試行錯誤をしながら、最後にひっかけ用の紐をつけて完成!
壁にかけた時のように先生に吊るしていただくと、思わず歓声があがりました。

こちらは別のお客様の作品。
同じ花材を使っているのに、配置の仕方や最後の水引の色で印象が大分違います。
「この松の使い方はなかなかないです。
お洒落で迫力がありますね。」と先生からお褒めの言葉も。

今回制作したしめ縄、12月29日と31日を避けて飾るように、先生から教えていただきました。
12月29日は「9」が「苦」を連想させるため縁起が良くない、31日はお正月前日のぎりぎりの飾り付けは年神様の失礼にあたる、という考えがあるようです。

普段何気なく行っていることひとつひとつに、古からの習わしや考えが存在するのだとしみじみ感じられます。
歳時記を学びながら、季節を感じるフラワーアレンジメント。
自分のオリジナルデザインの一品は愛着も湧きますね。
完成したしめ縄は、それぞれのご自宅の玄関に飾られ、新しい年を迎えてくれることでしょう。
教えてくださった宮地先生、ありがとうございました!

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