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帯留め大好き! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.31

帯留め大好き! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.31

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きもの生活を始めたばかりの頃は、「帯留め」というと京都の舞妓さんがしている大きなものや、ゴージャスな宝石を使ったもののイメージが強くて、帯留め=高級品!と勝手に思い込んで、どこか遠い存在に感じていました。 それでも、コーディネートの真ん中に来る帯留めは憧れそのもの。

この夏は、浴衣をふだん着とお出かけ着に! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」

なんだかこの夏は、花火大会も夏祭りも軒並み中止のようでさみしいですね。 夏らしいイベントがないことで、華やかさに欠ける感じがしてしまいます。このままでは夏の思い出が地味なものになってしまうのか!? いや!でも!だからこそ!もっと日常に楽しみがあっていいのではないかと思うのです。

あったら絶対に楽しい帯留

帯留めが好きです。
特に、小さくて季節感のあるものや、さりげないけど味があるもの。わたしの引き出しに入っている帯留めたちは、銀細工のものやビーズのもの、陶器、ガラス、七宝焼き、木彫と実にさまざまです。
春には銀細工の猫柳をするのが楽しみですし、田植えの季節には笹の葉にカエルがちょこんと座っているものがしたくなります。夏は透明感あふれるもの、秋には蔦の葉が色づいたもの、冬には雪の結晶の形のもの……これらを並べて眺めているだけでも、なんだか幸せな気持ちになってくるんです。

帯留めをするときにわたしが気を付けていることは、帯留めが一番映える色の紐を選び、そのふたつの組み合わせがきれいに見える帯を選ぶこと。ここをおろそかにしないことで、帯留めの良さが際立ちます。

きもの生活を始めたばかりの頃は、「帯留め」というと京都の舞妓さんがしている大きなものや、ゴージャスな宝石を使ったもののイメージが強くて、帯留め=高級品!と勝手に思い込んで、どこか遠い存在に感じていました。
それでも、コーディネートの真ん中に来る帯留めは憧れそのもの。ブローチを帯締めにつけてみたり、ぱちんと挟むタイプのイヤリングを三分紐につけてみたり、手芸品のお店で帯留めの金具を買ってきて、箸置きをボンドでくっつけたり、いろいろチャレンジしました。箸置きは季節に合わせていろんなものが売っているので、選ぶのが本当に楽しいんですよ。
これにハマると、箸置き売り場が帯留め売り場にしか見えなくなります。お手軽な面はいいのですが、自作の帯留めには欠点もあって、自分のものと思うと強度も耐久性もあまり考えずに勢いで作ってしまうものですから、何度か出かけた先で「あ!帯留めが金具だけになってる!」なんてハプニングもありました。

ちなみにアンティークの帯留めは、金具の部分が小さく出来ていて、通す紐も「二分紐」といって、少し細いものをしなくてはいけません。どうしても三分紐しかない場合は、糸で縫い付けて留めるか、小さなヘアゴムをくぐらせて留める方法があります。個人的には何かの拍子にゴムが切れてしまったら帯留めを紛失してしまいそうなので、糸でしっかりと縫い留めるほうをおすすめします。
今日のメインは帯留めよ!というコーディネートのときに帯留めがなくなってしまったショックは、本当に大きいんですよ(体験済み)。落下と紛失には気を付けつつ、みなさんもぜひ帯留めコーデを楽しんでくださいね~!

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