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単衣の時期は、体感温度が最優先 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.11

もしもこれから長く楽しむための一枚を作るのなら、単衣をおすすめします。 暑い日はこれからも増えていくのだろうし、気温の高い南の地域は一年中単衣や夏物だっていいと思います。わたしは着ますよ、だって暑いんですもの。さぁ皆さんも、体感温度優先で楽しみましょう。

9月の着物コーディネートは?

わたしが自分のお給料で初めてきものを誂えたのは、20年以上も前の話。シンプルな格子の琉球紬でした。そのときに呉服屋さんに言われたのは「単衣は6月と9月だけに着るものだから、着る時期の長い袷にした方がいい」。そのときは素直に従って袷に仕立てたのですが、結局数年後には単衣に仕立て替えていました。だって、5月も10月も暑いんだもの。袷なんて着ていられません。

きものを楽しむ人が増えて、きものはもっと自由に着ていいという風潮になってきました。温暖化もますます進み、夏が長くなって、その分春と秋は短くなっているように思います。洋服の人が半袖を着て街を歩いているのに、どうしてきものは袷にしなくてはならないの?それに寒がりや暑がり、体感温度だって人それぞれ。暑かったら暑いなりに、寒かったら寒いなりに着ればいいのです。実際のところ、わたしは9月になってもしばらくは夏物を着ていますよ。だって暑いんですもの。

暑がりなわたしは、袷のきものよりも単衣のきものや夏物の方が多くなりました。桜が咲いたら早々に単衣にしていますが、秋になったらどころか、雪が降っても単衣、ということもあります。中に着る襦袢や外に羽織るもの、首に巻くものでいくらでも温度の調節はできますからね。
それに、なんといっても単衣は裏地がついていない分、軽い!うっかりどこかに引っ掛けてしまったときに、ほころびを縫って直すのも扱いが楽です。

もしもこれから長く楽しむための一枚を作るのなら、単衣をおすすめします。
暑い日はこれからも増えていくのだろうし、気温の高い南の地域は一年中単衣や夏物だっていいと思います。冠婚葬祭やお茶席ですら、9月初旬なら夏物でも、という雰囲気になってきています。もっと堂々と夏物や単衣を着ていいんじゃないでしょうか。わたしは着ますよ、だって暑いんですもの。さぁ皆さんも、体感温度優先で楽しみましょう。

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