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夏の甘味はお気に入りの器で 「ちょっとだけ、ていねいな暮らし」vol.5

夏の甘味はお気に入りの器で 「ちょっとだけ、ていねいな暮らし」vol.5

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友人にいただいた豆かんを型ガラスのボウルに入れ、缶フルーツを足し、求肥の代わりに名古屋のひと口ういろうを切ってのせて、みつ豆風にしていただきました。自宅でなら、トッピングはそれこそ自由自在。

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お盆を過ぎてもまだ暑さが続きますが、暑さに疲れた体には、お腹にやさしくて喉越しのよいおやつが欲しいところですね。

そんな時わが家では、お店やスーパーで買ってきた甘味に、ちょっとだけ手を加えて、見栄えよくしていただいています。

いつもということではなく、たまにひと工夫して楽しむおやつの話、もしもご興味がございましたら、どうぞお付き合いください。

「ちょっとだけ、ていねいな暮らし」

暑い季節のおやつには、ほてった身体の熱をしずめてくれるものがやはり嬉しいですね。

街の中でなら、本格的な甘味のほか、見事に盛り上げられたかき氷や、芸術的なパフェという選択もありますが、我が家で馴染み深い甘味といえば、なんといっても寒天です。

馴染み深い甘味といえば、なんといっても寒天

角のたったキューブ型に切られた寒天は、でも、どこまでも控えめで、あんこや赤豆、彩りよく盛られたフルーツといった飾りがついて、ようやく見栄えが整うところがあります。

寒天やあんこ、赤豆などがセットされた商品

ときどき甘味の老舗やデパ地下、スーパーなどで、寒天やあんこ、赤豆などがセットされた商品と、フルーツやあんこの缶詰めを買ってきて、家にある器に盛りつけていただいています。

先日も友人にいただいた豆かんを型ガラスのボウルに入れ、缶フルーツを足し、求肥の代わりに名古屋のひと口ういろうを切ってのせて、みつ豆風にしていただきました。

家にある器に盛りつけて
缶フルーツを足して

自宅でなら、トッピングはそれこそ自由自在。

バナナやリンゴのスライスや、アイス、気が向いたら白玉団子などもこしらえて、にぎやかに盛りつけていただくのが好きです。

自宅でなら、トッピングはそれこそ自由自在
にぎやかに盛りつけて

そんな時に活躍してくれるのが、お気に入りの器です。

蓋付き茶碗や骨董屋さんで購入したガラスボウル、小さな盃洗などなど。

お気に入りの器

盃洗(はいせん)は、お酒の席で盃を交わす時に、盃をサッとすすぐために水を入れて卓上に置かれる容れ物ですが、あるとき、お気に入りの手のひらサイズの小さな盃洗に、ただのバニラアイスをスプーンですくって盛り、缶入り粒あんを添えてみると、ちょっとしたデザート感があって楽しいおやつの時間になりました。

そうそう、バニラアイスの楽しみ方をもうひとつ。

バニラアイスの楽しみ方

南部せんべいの間にバニラアイスを挟んで食べるという、”なんてこともないおやつ”です。

そんな”なんてこともないようなおやつ”でも、好きな器やお皿、銘々盆などを活かして整えるのが好きなのです。

若い時ほど度々ではありませんが、たまに友だちと着物を着てでかけ、街の甘味屋さんに入った時には、無駄なく整えられた盆の上の甘味を眺めては、こんな器もいいな、こんな色の匙もいいななどと、舌鼓を打ちながら目でも楽しみます。

街の甘味屋さんに

こんな話を綴っていると、また友だちを誘って、街の甘味屋さんへも行きたくなってきました。

かすかな秋の気配を探しがてら、お出かけするのもいいかもしれませんね。

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