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とらや 心躍るきらきらの『あんみつ』 「京都・和の菓子めぐり」vol.6

とらや 心躍るきらきらの『あんみつ』 「京都・和の菓子めぐり」vol.6

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四条通から2018年11月に移転した、とらや 京都四條南座店の菓寮で、きらきらの寒天とみっしりと満足感のあるこしあんが乗った定番の『あんみつ』を。こちらでしか手に入れることのできない歌舞伎の隈取りデザインのお土産もご紹介します。

祇園四条駅から徒歩1分。
かつて四条通にあった路面店が京都四條南座のなかにリニューアルオープンしたのは2018年のこと。

大和大路通に面した入口には、「鐶虎」(かんとら)と呼ばれるおなじみのしるしが染め抜かれた大きな暖簾がかかっています。

入り口の暖簾

階段を数段のぼるため店内の様子が外からは窺えず、初めて入る時はちょっぴりドキドキしたのですが、そうしたお店ほど中に入ってしまうと居心地が良かったりしますよね。

この暖簾には往来の喧騒を束の間忘れさせてくれる結界のような力が宿っているのでは、と思えるほど。

とらや四條南座店の灯篭

店内に入る前に、階段脇で目を奪われたのが鐶虎とは異なる紋の入った灯籠。この紋は虎屋当主・黒川家の家紋だそう。

実際に使用されていた年代物が、新しい店にもさりげなく取り入れられているのが素敵です。

とらや四條南座店内観

手前にはヘリンボーン模様の床がモダンな雰囲気の販売コーナーがあり、その奥に菓寮の空間が広がっています。

白壁に映える上品なカラーの絨毯や南座本館との繋がりを感じられる「折り上げ天井」などの内装は、京都一条店とはまた違った趣があります。

誰もが知っている「とらやさん」なのに、私のとっておき的な穴場感が味わえる不思議な空間とでもいいましょうか…。

大理石のテーブルにゆったりとしたイタリア製の椅子。
壁際は美しい曲線が心地よくフィットする木製のベンチと、どのお席でも着物で過ごしやすそうなのが嬉しいですね。

とらや四條南座店内観

今回は定番の『あんみつ』をチョイス。

とらやのあんみつ

透明な寒天の上にはきらきらと輝く琥珀羹や型抜きされた色寒天。ほどよく散りばめられた黒豆、赤えんどう豆と艶やかな栗の甘露煮(栗は季節のトッピングのため時季によって変わります)。

そして中央には堂々たるこしあん。

あんこはちょっぴり硬めで、きちんと甘くて、納得の主役感。
それでいて甘さのキレがいいので、後味はしつこくありません。

黒蜜をかける

蜜は、黒蜜と白蜜からお好みで選べます。

せっかくなので、おみやげさがしも楽しんでいきましょう。

劇場正面

虎屋菓寮 京都四條南座店は店舗入り口は別にありますが、劇場である本館と中で繋がっています。

現在は菓寮の奥にある連絡口の使用が一時制限されており、終演後のみの通行となっていますが、平時であれば店内からの入場や、幕間に劇場からこちらを通って訪れることもできるそうです。

劇場連絡口

観劇の記念にもぴったりなのが、京都四條南座店限定デザインの小形羊羹『夜の梅』。

とらや四條南座店限定小形羊羹

虎の隈取りが何とも粋ですこと…!

切り口の小豆を夜の闇にほの白く咲く梅に見立ててその名がつけられた、とらやの代表銘菓。今年は羊羹で梅見と洒落込んでみてはいかがでしょうか。

『あんみつ』1,320円
京都四條南座店限定パッケージ小形羊羹『夜の梅』(1本)292円 (5本入)1,620円

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