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浴衣の着こなし 〜半衿とか名古屋帯とか足袋とか〜 「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三夜

浴衣の着こなし 〜半衿とか名古屋帯とか足袋とか〜 「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三夜

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黒無地の浴衣が締めたかった帯にしっくりはまって、久々になんだかとても新鮮な気持ちで着物を着た気が。やっぱり浴衣は楽しい。

やっぱり浴衣は楽しい

前回に引き続き、夏もののお話です。

短い夏だからこそ 〜素材を楽しむ、織の着物〜 「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第二夜

短い夏だからこそ、味わえるものがある。例えどんなに暑くても、これが着たいからがんばるか……暑いけど!という気にさせてくれるくらいの魅力に溢れた夏素材の数々。

先日、ほぼ一年ぶりの浴衣に袖を通しました。
ここ数年、絞りの浴衣を着ることが多かったのですが、ふと思い立ち、持ってはいたけれど存在を忘れていた(笑)黒無地の浴衣を着ることに。

本藍で波の柄が染められた、榀布(しなふ)の帯を締めたいなと思い、小千谷縮?絹紅梅?と一瞬考え……ただ、その日はあいにくの大雨予報。
おまけに片付け作業などもあったため、長襦袢は着たくないなぁと思ってしまい、その時点で浴衣一択となりました。

たとえ大雨であろうとも、あまり気を遣わなくて良いのが自然布の帯や浴衣の良いところ。
存在がたくましいというか…自分自身の気持ちも、何でもこいって感じで大らかに着ていられる気がします。

何年も前に入手はしたものの、真っ黒な無地は私にはちょっときついかなと手を通さずにいて、まぁ撮影で使うこともあるだろうと思いながら、そのまますっかり忘れていたのですが、今日は榀布の帯を絞めたいなー
さて何に合わせよう?と考えたときに、唐突に浮かんできました。

「そう言えば、あれがあったな」と、引っ張り出して着てみると、何だかしっくり、とても気持ちが落ち着く感じで。
黒無地浴衣、なんかいいなと。

これ、しばらくちょっとマイブームになりそうです。

黒無地の浴衣
黒無地の浴衣に、本藍で波が染められた榀布の帯。
帯留めには、不純物混じりの緩い透明感が気に入っている江戸時代の水晶を。
緒締めなどに用いられたと思われる大きめの珠に二分紐を通し、そのまま帯留として使っています。
笹に蛍の扇子を添えて、夏の夜の水辺をイメージ。

さすがに慣れもあり、ふだん自分が着るためのコーディネートに悩むことはほとんどないのですが、たまーーにこういうことがあるから着物って面白い。

どうしても職業柄、自分自身が着物を着ることに関してどこか仕事モードというか、ちょっと醒めて見ている部分があるのですが(もちろん好きは好きですし、嫌々着ているわけではないですが)、久々に、なんだかとても新鮮な気持ちで着物を着た気がしました。

…ということで、第三夜は急遽、浴衣のお話に。

浴衣に名古屋帯、半衿と足袋は?

絞りでも染めでも、そして無地でも。
襦袢を合わせず、浴衣を浴衣らしく一枚で着る場合にも。

私自身は、名古屋帯を締め、足袋を合わせて着ることがほとんどなのですが、この「浴衣に半衿×名古屋帯×足袋」の判断について、悩ましく感じていらっしゃる方が多いようで、よくご質問をいただきます。

まず、浴衣。

衿をつけると、着物っぽく着られる、というのは実際そうなのですが、もちろん浴衣なら何でもOKというわけではありません。
絶対にNGではないけど、一枚で素肌に着た方が素敵に着こなせる素材もあります。
(衿をつける=長襦袢など一枚多く着るということなので、合わない素材だと、着ている本人も見た目にも暑苦しく感じると思います)

綿絽や綿紅梅、綿の変わり織、綿麻など、少し薄手で透け感があり軽やかな素材ならば、衿をつけて着るのも似合います。

平織の綿やシボの立った絞りなどは、一枚で着るのがおすすめ。
平織の綿はしっかりと厚手で、一枚で着ても透けないのが良いところなわけですし、絞りは身体や下着のラインが響きにくく、素肌に張り付かず、涼しく着ていられる素材感が最大の魅力だと思いますので。

長襦袢を合わせた着こなしが似合う素材例

そして、帯。

根本的な、浴衣に名古屋帯はアリなの?という疑問ですが、全然アリです。
というか、大人の女性の着こなしにとても似合います。

軽やかに着られる半巾帯も、もちろん素敵なので、これは完全に好みの問題。
(あくまでも浴衣は浴衣なので、名古屋帯を締めたからといって、”フォーマル度”が上がるわけではないので誤解のないようにお願いいたします。多少印象が大人っぽく落ち着いた雰囲気になる、というだけ)

半巾帯だとヒップラインが丸出しになり、後ろ姿がどうも心許なく感じる…
だからと言って、ひだひだがいっぱいの結び方はあんまり…という方にはとてもおすすめです。
浴衣と同じで、夏帯なら何でもOKというわけではなく、やはり似合う素材と似合わない素材があります。

王道の、紗(しゃ)や羅(ら)の博多帯、麻の名古屋帯。

第二夜で取り上げた、自然布系もとても似合いますし、紙布や薄手の木綿なども相性良しです。
(地厚な木綿は、見た目にもですが締めているとかなり暑いかも)

いわゆる絽(ろ)や紗(しゃ)の染め帯は、ちょっとドレッシー過ぎるかもしれませんね。
どこかプリミティヴというか、素朴な印象のものが似合うと思います。
この辺りの判断は、見た目や締めた感覚によって、というところもありますので、基準が少々曖昧かもしれません。

麻の中にも、一見夏生地に見えないような、しっかり目の詰まったものもありますし、そういったものは年中締められたりしますので、ある意味、好みや見た目で判断しても大丈夫とも言えます。

この感覚は、洋服でいうニットみたいなものでしょうか。
ほっこりボリュームのあるニットは、見るからに暑苦しいので、わざわざ真夏に着る人はそういませんが、薄手のニットや目の大きな透け感のあるニットなら、夏に着ていてもそんなに違和感ないし…というような。

紬や木綿は、こんなふうにイメージで判断しても、あながち間違いじゃないと思います。

浴衣に似合う帯の例

タイミングよく、こんな質問をいただきましたのでご参考までに。

綿コーマの浴衣を着たいのですが、足袋を履くのはアリですか?
その場合は長襦袢を着た方が良いのでしょうか?

足袋はもちろんアリです。
浴衣は素足と決まっているわけではありません。
きちんとした印象にしたい、室内に上がる予定があり素足だと気になる…そんな場合はもちろん履いてOKですし、冷房による冷えを避けたい場合にも足袋は有効です。
半衿があろうがなかろうが、足袋は合わせて構いません。

ただ、浴衣らしい王道のシンプルな素材感の綿コーマは、前述したように、しゃきっと一枚で着るのが似合う素材。襦袢を重ねると、ちょっと野暮ったい印象になってしまうかも。

それはもったいないですし、目の詰まった木綿は、襦袢を重ねて着ると、感覚的に
単なる単衣になりますので、暑さが増すだけ。
ぜひ一枚で、軽やかに着ていただきたいと思います。

ひとつ意識したいのが、綿コーマの浴衣に足袋を合わせると、なんとなく踊りのお稽古のような印象に見えがちなので、クラシカルな献上柄などより、軽やかな印象の色柄や、モダンな雰囲気の帯を選ぶと、遊びの席にも違和感なく着こなせるかと思います。

夏小物の合わせ方

これは浴衣だけでなく、夏着物全般に言えることですが、帯揚げや帯締めも、もともとは夏専用のものはありませんでした。

そもそも、帯揚げや帯締めらしきものが登場したのも江戸時代後半のことですし、とりあえず布状のものと紐状のものを利用して、という程度。
単純にたくし上げるための実用性のみだったところから、徐々に専用のものが使われるようになり、装飾性も加わって、現代に至ります。

夏には夏専用のものでないと!と言われるようになったのもわりと近年のこと。
昔の日本映画などを見ていると、昭和初期くらいまでは、夏でも袷と変わらない絞りの帯揚げを使っていたりしますしね。

帯締め(三分紐や二分紐も)は、基本、通年使用可。
必ずしも夏ものでなくてはならないというわけではありません。

ただ、前述の紬や木綿と同じで、見るからに暑そうな太めのものや、ほこほこした印象のもの、丸ぐけなどは避けた方がよりすっきりと涼やかに見えます。
NGということではなく、その方が現代的と言いましょうか……。

例えば、色柄の強いアンティークの夏着物などだと、太くてインパクトのある帯締めが似合う場合もありますから(バランスが良ければOK…ということは、結局はセンスの問題だったりします)。

夏ものを使うもよし、細めのものを通年で使うもよし、です。

でも、帯揚げに関しては、夏ものを使用することをおすすめします。
単純にこれは暑いから(笑)。

帯周りは、ただでさえ布が重なる場所ですから、ここで袷用の帯揚げを用いると本当に暑いと思います。なので、帯揚げに関しては夏もの推奨。

逆に、紋紗などの素材で、夏ものとして作られているけれど、絽などと違って見た目的にほとんどわからないので一年中使える、という素材も今は増えています。

麻の帯揚げは、結ぶと細くなってボリュームがなくなってしまうのが難点ではありますが、涼しさではやはりいちばん。
合わせて伊達締めも麻にすると、それだけでもかなり胸元の快適さが変わります。

私は、例年3月末ごろから中に着るもので暑さ対策の調節をし始めますが、この麻の伊達締めは、かなり早いタイミングで登場します。
結び目を作らずに挟み込むだけで留まるので胸元がすっきりしますし、使ったあと、肌着などと一緒に毎回洗濯できるのもメリットのひとつ。
撮影で着付けをする際にも愛用しています。ぜひ試してみてください。

浴衣に半衿を合わせるなら、長襦袢とともに麻がおすすめ。
やはりもっとも他者から目につくところなので、ここに透け感のない素材を合わせてしまうと全体が重く暑そうな印象になりがちです。

肌に直接触れる場所なので、肌触りも大事。
汗をかくので、刺激の強いものだと荒れてしまう場合も。
手ぬぐいなどの薄手の木綿や、洋服生地でレースなど透け感のあるものや、ワッフル素材、サッカー地などの凹凸のある素材を利用する方もいらっしゃいますね。

浴衣は基本的にカジュアルなものなので、絽の刺繍などのゴージャスな雰囲気のものはあまり相性が良くないですが、麻地に夏のモチーフが刺繍されたものもありますので、そちらを選ぶと良いかと思います。

足袋も基本は通年OKですが、夏用の麻素材の足袋もあります。
浴衣に合わせるなら、全体が麻で仕立てられているものがやはりとても涼しくおすすめですが、茶席などきちんとした席向けに、裏だけが麻素材で上部はキャラコというものも。
足裏の素材が変わるだけでも、快適さは格段にアップします。

草履や下駄も、基本は通年で構いません。
(細みですっきりしたものの方が夏ものに合いやすいのは、帯締めと同じ)
革草履や桐の白木下駄、塗り下駄などは通年で使えます。

ただ、夏ならではの素敵な素材がたくさんあるので、それは味わっておかないと、ちょっともったいないかなと。
夏らしいサンダルやミュールが、夏気分を盛り上げてくれるように、パナマ、榀布、麻、水草、シザール、胡麻竹といった自然素材を用いたものや、絽綴れなどの繊細な雰囲気は、夏らしい風情を足元に添えてくれます。自然布の帯を愛でるのと同じ感覚ですね。

ちなみに、通年で使える中で、白木のものはちょっと注意が必要。
素足で履くと、汗をかいて足の跡が残ってしまうので、なるべく素足で履くのは避けた方が無難です。
(素足で履けるように、コーティングしてあるものなら大丈夫)

コルクのクラッチに胡麻竹表の駒下駄

冒頭の黒無地の浴衣に合わせた(かった)のは、夏ならではの胡麻竹表の駒下駄。軽くて履きやすいので気に入っています。
太めで当たりの良い霞色の絽の鼻緒に、ごく淡い藤鼠のつぼがほんのり優しい雰囲気。
(実際は、結構な大雨だったので足元は塗りの雨下駄に。コルクのクラッチバッグも、雨避けのエコバッグに突っ込まれていました。笑)

コルクのクラッチに胡麻竹表の駒下駄

心地良い風をもたらす実用性のみならず、閉じた姿も開いた世界も魅力的な扇子。私にとっては、半衿、帯留と並ぶ必須アイテムであり、物欲が止まらない対象でもあります。

夏だけでなく、常に胸元にないと落ち着かないので、季節の風物が描かれたもの、無季の面白い色や柄、骨に特徴のあるものなどなど、見つけるとついつい手が伸びて、増える一方。

これらは、夏によく使ううちの一部。
開いても開かなくても、コーディネートの重要な要素のひとつです。

……と、ようやくここで、本題の組み合わせの話に辿り着きました。

浴衣に名古屋帯を締める場合、

半衿ありなら、足元は足袋あり。
 → 草履or下駄
半衿なしなら、足元は足袋ありなし、どちらでも。
 → 足袋/草履or下駄 もしくは 素足/下駄

と、私は考えています。

ただしこれは、あくまでも私の感覚。
半衿あり&素足/下駄が、絶対NGということではありません。

ただなんとなく……スーツにネクタイ、素足に革靴、みたいでちょっとアンバランスだなと。
これをセンス良く着こなすのは、はなかなかハードルが高いのではと思うので、あまり積極的に推奨はしない、というだけなのですが。

ということで、聞かれた場合、いちばん汎用性が高く安心して着ていられるのがこの組み合わせなのでは?という意味で、このようにお答えしています。

日の出絞りのコーディネート

“日の出絞り”と呼ばれる、伝統的な技法であらわされた絞りの浴衣。その立体的な素材感を最大限に活かすためにも、一枚で着こなしたい。

漣(さざなみ)のようにも見える絞りに、真っ白な紗の博多帯を合わせて。海のカケラのような、鮮やかなブルーの琉球ガラスの帯留をアクセントに。

“日の出”のイメージから連想する海つながりの千鳥やお魚で、帯周りに夏らしい遊びを添えても。

板締め絞りのコーディネート

同じ絞りでも、綿紅梅や綿絽など薄手の素材で、板締め絞りなど凹凸の少ないものは、長襦袢を重ねても、その軽やかな素材感を損なうことなく着こなせます。

鮮やかな紫濃淡を帯で重ねると、いっそう奥行きのあるコーディネートになり趣が増します。

同系色の中に、着物の柄とさりげなくリンクしたモダンな帯留をぴりっと効かせて。
同系色のコーディネートは特に、小さな色遣いが印象を大きく左右します。
柔らかい印象の白銅、きりっと引き締まる濃紺。同系色の濃紫なら、両サイドにラインが入ったものを選ぶと、アクセントになり、より洗練された雰囲気に仕上がります。

麻の白足袋に、パナマや麻、榀布、絽綴などの夏素材の草履を合わせて、ドレッシーなワンピース感覚の装いに。

また、麻の半巾帯で浴衣らしい着こなしも楽しめます。その場合、足元は素足に下駄で軽やかに。

上質な素材を選ぶ意味

帯と下駄セットで2,000〜3,000円の浴衣もあるなか、これらの上質な素材の浴衣は、手がかかっている分どうしても少しお値段は張りますが、夏着物のような着こなしもできる、ということ以外にもやはりそれだけの価値はあると思います。

特に30代以上の大人の女性(長く着たいと考えている若い方にももちろんですが)には、素材と縫製のしっかりした浴衣を選ぶことをおすすめします。

基本的に一枚で着ることの多い浴衣は、ある意味誤魔化しが効きません。
身体のラインも着崩れも、すべて曝け出されてしまいます。
汗をかく季節、どうしたって着ていたら着崩れますし、シワにもなる。
それは当たり前なのですが、素材と縫製のしっかりした浴衣はその崩れを最小限に留めて、見苦しく見えるのを防いでくれます。
生地や縫製が良くない浴衣は着崩れ方もあまり美しいとは言えず、また、一度着ただけでぐだぐだになり、きちんとたたむことさえできないものも。

浴衣は、例えて言えば、シンプルな白のTシャツのようなもの。
若い頃は多少よれよれのTシャツでもどうにかサマになりますが、ある程度年齢を重ねると、仕立ての良い、生地のしっかりしたものを選んだ方が綺麗に着こなせますよね。
シンプルだからこそ、素材が大事。

かつて着物が日常着だった頃は、浴衣はひと夏で着潰すものと言われていました。
藍の色が褪せて、くたくたになるまでひたすら着て(その感覚も、白Tシャツと似ています)最後は解いて、おむつになるまで布の命を使い切り、また翌年の夏前に、わくわくしながら柄を選んで今年の浴衣を新調する(もちろん縫うのも自分たち)。
そういうものだったと。

ただ、現代ではそこまで着倒せるかというとなかなか難しい。
だからこそ長く愛用できる良い素材のものを選び、毎年帯や小物を少しずつ新調しながら楽しむのが良いのではないかと思います。

……と言いつつ、一枚では済まず、結局何枚も欲しくなってしまったりするのですけれど。

透け対策は万全に

一枚で着る浴衣も、薄物も。
透けるのが美しいと散々申し上げた後に何なのですが(笑)、透けてはまずいものもやっぱりあります。

自宅で、必死に鏡を見ながら着ているときは気が付かないことが多いのですが、外に出て陽射しや夜の照明に照らされたとき、驚くほど透けていることが。
(実際、駅のエスカレーターで、柄まで透けて見えてしまっていた女性に遭遇したことも…)

特に浴衣の後ろ姿はかなりタイト。生地が薄いですし身体にぴったりしているので、下着のラインなどがとても響くのです。

よくお伝えするのが、「身体にぴったりした真っ白のタイトなワンピースを着るつもりで
下着を選びましょ」ということ。
どんなに素敵にコーディネートしたとしても、下着が透けていたら台無しですから。

その上で、私は濃い色の裾除けを愛用しています。
白っぽい夏着物を着る際など、裾除け、白の襦袢、着物と少なくとも三層にはなっているはずなのに、全部が白だと、何かの拍子に強い光があたったりすると透けてしまうことがあるので、油断ならなくて。

その点、身体にいちばん近い一層目に濃い影を作っておくと、足の形が透けてしまったりすることが決してないので安心です。
また、着付教室など、人前で着替えをしないといけない場合にもあまり気にせず肌着になれますし、立ち座りの際や、歩いていて裾が翻ってちらりと見えても、白と違って下着感がないのであまり気になりません。
手前味噌で大変恐縮ですが、私にとっては手放せない愛用品になりました。

そして合わせて着ているのが、あしべ織の肌着
稲科の植物であるあしべの繊維が縫い込まれているので、汗をしっかり吸ってくれて適度な補正がわりにも。
ちょうどバストトップを覆う高さまで厚みがあるので、浴衣を一枚で着ても響きません。

昔からあるベストセラー商品ですが、白だけしかなかったので、色付きのものを“れん”のオリジナルとして作っていただきました。
紐の位置もより使いやすいように変更してあります。

裾除けで腰回りを整え、胸元はあしべ織の厚みで程よく補正。
私の肌着事情は、一年中変わらず、こんな感じです。

この夏も花火大会などが開催されず、浴衣でお出掛け!とはなかなかしにくい状況ではありますが、心置きなくお出かけを楽しむ日のためにも、新たな浴衣の着こなしにぜひチャレンジしてみてください。

さて次回は……
残暑はきっとまだまだ厳しいけれど、そろそろ秋の気配漂い始める頃だから、“色”の楽しみについて、お話してみたいと思います。

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