商品番号:1556015
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
陽の光をやわらかく受けとめるかのように、
仄かに透けるような生地感に、涼やかな琉球かすりの意匠が静かに浮かび上がる…
経糸に駒糸(壁糸)、緯糸に紬糸を用いた、
極上の琉球かすり「透綾紬(すきやつむぎ)」。
織りの段階で光と風を計算し、
単衣の装いに理想的な軽やかさと存在感を併せ持つ、希少なひと品です。
職人の繊細な手業が生み出す、
ほんのりとした透け感が、汗ばむ季節のしなやかな美しさを支えます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
特殊な撚りをかけた糸を経糸に使うことで生まれる
ややシャリ感のある地風。
緯糸には紬糸を用いており、紬特有の風合いも感じられ、
従来の琉球かすりと壁上布の間といったところでしょうか…
ごく淡い、灰味を持たせた生成色の地には
十字絣が控えめながらも緻密に織り込まれて。
微細に揺れるようなその姿は、
まるで夏の木陰に落ちる陽の粒。
模様の配置もリズミカルで、静けさの中に躍動を感じさせる絶妙な構成です。
袷から単衣時期の上質を知る方にこそ選んでいただきたい逸品。
見た目の涼やかさだけではなく、着心地にまでこだわった本物の一枚です。
【 琉球かすりについて 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1983年4月27日指定)
生産地:沖縄県南風原町
生産数は年間3000反以上(帯含む)
※伝統的工芸品に指定されている
織物の中ではトップクラスの生産反数を誇る。
主に絹糸を使用した平織の織物で、糸の染色には
草木を原料とした染料のほか化学染料等が用いられる。
元々は泥藍で染めた木綿絣が原点で、現在では絹糸が
主流となり、生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸、麻糸から
毛糸といった様々な糸が用いられている。
特に特殊な撚りをかけた壁糸を使うカベ上布は夏物の定番。
図案は琉球王府の御絵図帳(みえずちょう)に収蔵されており、
古くは手形(発注書のようなもの)の形で添付され
製織されていた。
植物、動物、生活用品などがモチーフで、ひとつひとつの
図柄に意味を持ち、種類は600種にもおよぶ。
絹100%
長さ約12.5m 内巾38cm (最長裄丈約72cmまで 最長袖巾肩巾36cmまで)
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)