
【仕入担当 竹中より】
誰もが知っている高級ブランド川島織物謹製の本袋帯のご紹介です。
フォーマルシーンにて差のつく1点です。
ワンランクもツーランクも上のハイグレードな創作品、
古典の品格に満ち満ちた表情をお楽しみいただきたく思います。
【お色柄】
今回ご紹介いたしますのは
ギリシャ神話をモチーフにした
「アマルティア」と銘された一条
ゼウスに乳をやり育てとされる
山羊の妖精の名前です
オフホワイトの錦の地に
薄銀鼠のかすみを背景に
その山羊の角を模した装飾模様が
葡萄唐草ととけあい
なんともスタイリッシュな仕上がりになっています
また本品は高級品のみに許される本袋で織り上げられています
表地と裏地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
基本的に、表の地組織と裏の地組織は同じ様にいたします。
なぜなら、表裏の織巾が合わなければ帯にならず、
縫い袋のように、表裏別々に織った後で縫い合わせるわけにはいかないからです。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋帯。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
本袋帯と縫い袋帯を並べて見比べていただきますと、
すぐにお分かりいただけるかと思います。
その違いは、帯の両端、つまり耳の厚みでございます。
これこそが本袋帯の一番の特徴で、縫い袋帯の半分の厚みですので、
薄く綺麗にたたむことができます。
またお太鼓結びに締めていただくと、耳付きが薄いので、
前・横から見ていただいた時にお太鼓が大変綺麗に映ります。
おしゃれ訪問着、付下げ、色無地 御召しなどに、
しゃれ味にも気品を感じさせる
帯姿をお楽しみいただきたく思います。
永くご愛用いただける特選品でございます。
どうぞこの機会をお見逃しなきようお願いいたします!