商品番号:1550961
【 仕入れ担当 田渕より 】
色とりどりの花、海のさざめき、風の唄…
豊かな自然のめぐみ、琉球のこころ。
素材の風合いが味わい深い…
手織り草木染め、本場八重山上布のご紹介です。
今回は沖縄県より重要無形文化財保持者に認定されている
数少ない織人のひとり・中村澄子氏による
穏やかな良色柄の逸品を仕入れて参りました。
季節感を一番に感じるのは、夏物。
とりわけ、なぜなのでしょう、
琉球の織物には、一層の魅力を感じてやみません。
きっと、南国のおおらかな気質が、
夏の暑さに負けないしなやかな強さとなってあらわれるのでしょう…
特に近年製織反数が減少しておりますので、
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
麻素材ならではのハリと素材感を感じさせる
自然な白色の地に、バンジョーにトーニーの絣模様が織りだされております。
麻はシワになりますが、汗をかいても肌につかず、涼やかに風を通します。
シワができてもぺたりとせず、シワでさえも、パリッと涼感を呼ぶことでしょう。
独特のシャリ感。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回って
おりますが、やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
ぜひ一度、手にとって自然の風合いを感じていただきたいと思います。
なかなか入手することができない手織り草木染めの逸品上布。
季節がめぐるたびにお召いただく一品として。
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
【 中村澄子について 】
沖縄県指定無形文化財保持者。
父である中村安祐より、捺染の八重山上布の制作技術の指導を受ける。
曽祖父の時代から八重山上布を織り続け、4代目に当たる。
1937年 沖縄県生まれ。
家業を手伝いながら、上布を学ぶ。
1974年 「沖縄伝統工芸公募展」入選
1981年 「沖展」入選
1991年 沖縄県指定無形文化財「八重山上布」の保持者に認定
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
芋麻100%
長さ約12m 内巾37cm (最長裄丈約70cmまで 最長袖巾肩巾35cmまで)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
・ポリエステル糸でのお仕立てとなります。
絹糸での縫製ご希望の場合は、その旨必ずご指示下さい。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)