商品番号:1557820
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
一見すると控えめに、しかし確かに宿る美意識。
京の老舗呉服店、ゑり善扱いの洗練を極めた付下げのご紹介です。
華やかさよりも、凛とした静けさと余白の美を好まれる方へ、
心からおすすめできる一枚です。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
水分を含んだような…しっとりとした地風。
ごく淡い牡丹鼠色の地には朧に浮かぶ松葉が描き出されました。
金彩がアクセントとして添えられ、
全体に派手さを抑えた構成ながら、近づいて見るほどにその繊細な技法と美意識に気づかされる、
引きの美が生きる一枚。
控えめであるがゆえに着る人の佇まいを引き立て、
着こなしの品位を自然に高めてくれることでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:灰桜色
「丸無し花菱」の縫い一つ紋が入っております。
※パールトーン加工済み、衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
身丈(背より) | 164cm (適応身長169cm~159cm) (4尺3寸3分) |
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裄丈 | 69cm(1尺8寸2分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 57cm(1尺5寸0分) |
前巾 | 25cm(6寸6分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71cm(1尺8寸7分) 袖巾35.5cm(9寸4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、観劇、芸術鑑賞、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。