商品番号:1546335
(税込)
【 仕入担当 竹中より 】
伊勢型紙道具彫の人間国宝・中村勇二郎。
「伊勢型写し」ではなく、情熱と愛情を込めて彫り上げられた
本物の伊勢型を用いて染められる、本物の江戸小紋。
これが人の手によって彫り上げられたこと、
そしてそれが寸分の狂いもなく染めつけられていること、
静けさの中に、
吸い込まれるほどの迫力のオーラを感じていただけることでしょう。
身丈小さくてお得!
寸法合われる方、ぜひ、お見逃しなく!
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かに着用跡、たたみジワがある程度で、
すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 お色柄 】
延暦年間に始まったとされる伊勢型の歴史。
そこに確実にその名が刻まれる、人間国宝・中村勇二郎。
すばらしい作品を数多く残し、
昭和30年重要無形文化財保持者(伊勢型紙道具彫)に認定、
昭和60年に惜しまれつつも他界されました。
伊勢型紙の人間国宝は複数名いらっしゃいますが、そのすばらしい点は、
亡くなられた後もその方々の魂とも言える美しい型紙が生き続けるということ。
ただそれも、もちろんのこと永久ではございません。
どこか一部でも型が破損すれば、二度と染めはできません。
そういった貴重な型紙は、歳月とともに一つ減り二つ減り…
現在では大変価値のあるものとして、大切に大切に保管されております。
とりわけ、「献上古代菊」と銘うたれたこちらのお柄は、
その名の通り、昭和55年第31回全国植樹祭の折、
三重県より昭和天皇に献上された伊勢型紙に由来するもの。
(天皇自らご所望になられたと伺っております。)
見出し(巻き終わりの大きめの模様)はそれと同型の伊勢型紙にて染め上げ、
お着物は、それを77分の1に縮小した絵図にて創作されております。
遠目には無地に見えるほどに細密細緻に…
上品な地には、
「勇二郎菊」とも称される古代菊の意匠が浮かび上がります。
申し上げるまでもなく、数あるお品ではございません。
だからこそお探しの方に…
後世に伝えたい思い、後世に残したいその技。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いでございます!
【 中村勇二郎(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1902年(明治35年) 9月20日生
1955年(昭和30年) 重要無形文化財「伊勢型紙道具彫」の保持者に認定
1985年(昭和60年)10月20日没 享年83歳
伊勢型紙彫刻師。
手作りの彫刻刀3000本以上を用い、
数多くの型紙を残した。
父の中村兼松は型紙業を営む中村家の3代目。
小学校6年頃より父の手伝いを始め、高等科卒業後、
大正4年頃から他の弟子とともに父に伊勢型紙の
道具彫り技術を本格的に学ぶ。
1952年に文化財保護委員会より江戸小紋伊勢型紙
技術保存の指定を、1955年に他5名と共に
重要無形文化財伊勢型紙技術保持者として認定。
1963年には伊勢型紙伝承者養成事業の道具彫り
講師となる。
主な作品
「古代菊の図」(1980年)
「瑞雲祥鶴の図」「四君子の図」「壮龍の図」
【 経歴 】
1902年 三重県に生まれる
1915年 伊勢型紙の道具彫り技術を父に師事
1955年 重要無形文化財(伊勢型紙彫刻道具彫り)保持者に認定される
1970年 大阪万国博「県の日」に伊勢型紙の彫刻実演を披露
1972年 天皇陛下から勲五等瑞宝章を授与される
1973年 高松宮殿下に彫刻実演を披露 「菊水ノ図」を献上
1975年 皇太子・同妃殿下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇太子殿下に「瑞雲祥鶴ノ図」を献上
1976年 常陸宮殿下に「壮龍ノ図」を献上
1980年 宮殿下に「四君子ノ図」を献上
第31回全国植樹祭にて天皇・皇后両陛下に伊勢型紙の彫刻実演を披露
皇陛下に「古代菊ノ図」を献上
三笠宮殿下に「双鶴ノ図」を献上
1981年 秩父宮妃殿下に「鶏鳴ノ図」を献上
1984年 高円宮殿下に「翔馬ノ図」を献上
1985年 三笠宮殿下に「卯ノ図」を献上
83歳で永眠
絹:表裏100% ※手縫い仕立て
八掛の色:明るい紫鳶色
身丈(背より) | 152cm (適応身長157cm~147cm) (4尺0寸1分) |
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裄丈 | 65cm(1尺7寸2分) |
袖巾 | 33cm(0尺8寸7分) |
袖丈 | 45cm(1尺1寸9分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺8寸0分) 袖巾34.5cm(9寸1分) 袖丈52.5cm(1尺3寸9分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、茶席、お子様行事のお付き添い、お食事等
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯等
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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