
日々はそうして過ぎていく 〜小説の中の着物〜 木内昇『浮世女房洒落日記』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三十五夜
小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。今宵の一冊は、木内昇著『浮世女房洒落日記』。良いことも悪いことも、面白いことも大変なことも、出会いも別れも。日々いろいろあるけれど、ま、それが生きるってことだから。寝て起きたら新しい日。とにかくご飯を食べて、働いて(働かない日もあったりするけど)。なんとかなるでしょ、とからりと明るく笑って過ごす。江戸の庶民の1年をまるっと追体験できるような、そんな時間。
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