商品番号:1560474
(税込)
【仕入担当 竹中より】
通ならご存知、老舗帯匠・誉田屋源兵衛さんより、
人間国宝・谷野剛惟氏の手がける名塩和紙を用いた
大変貴重な逸品です
弊社販売品ですの
添付の説明分がございませんが
文面に間違いございません
【商品の状態】
リサクル仕立て上がり品として仕入れましたが
締め跡がわずかにございますが
汚れ傷などはないぽおむね美品です
【お色柄】
今回ご紹介のお品は、箔紙に『名塩雁皮紙』が用いられております。
名塩雁皮紙とは、 兵庫県西宮市の塩瀬町名塩地区で製造される和紙のことを言います。
地元特産の岩石の微粉末を添加することや、手作業による入念な原料処理、
溜漉による抄紙、板干しによる天日乾燥などの各工程に大きな特色がございます。
そして、本品はその名塩雁皮紙の分野の第一人者であり、
2002年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、
紙漉職人【谷野剛惟(たにのたけのぶ)】氏、
その人が漉いた雁皮紙を帯に織り込んだ作品です。
光が当たる時、上品に輝きを放つ和紙にのせられた漆箔の地。
地風は本当に軽くしなやかで、極上の締め心地を予感させます。
シックな涅色(黒みの茶色)のその帯地に、枝葉装飾紋が
6通にわたり織りだされました。
もう片面は 菱唐草紋が全通にわたり綾なされています
見つめるほどに帯地からじっくりと…
意匠が浮かび上がってくるような錯覚を覚えるほどに、
巧みな「織り」の技術と人間国宝の技が融合した傑作。
デザイン、色彩などはごくごくシンプルでございます。
しかし、その中に込められた誉田屋のこだわりは語りきれません。
あくまでも一歩引いた日本的美意識の中に、
何事にも動じない「凛」とした芯のある通の帯姿を演出します。
正統派にしてセンス豊かな織り上がりを実感頂ける本当に素晴らしい一本です!
誉田屋ファンの方はもちろん、上質な帯をお探しの方、
ぜひこの機会をお見逃しなく、どうぞ末長く御活用下さいませ。
【 小宮康孝(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1925年 11月12日生
1978年 重要無形文化財「江戸小紋」の保持者に認定
2017年 10月24日没、91歳
人間国宝であった父、小宮康助について修業、
古型紙の収集研究によって、伝統的な小紋型の
復元につとめ、江戸時代から伝わる技術を研究、
継承し手仕事の染として現代まで伝わる基礎を
築いた。
1978年には父・康助についで重要無形文化財「江戸小紋」
技術保持者(人間国宝)に認定され、1985年には第1回
東京都文化賞、1988年には紫綬褒章を受賞。
手がけた小紋柄は100種類以上にものぼり、「花鳥風月」
「大根」「傘」「亀」「小桜」「煙草入れ」など
多種多様な柄がある。
【 経歴 】
1925年 東京市浅草区象潟町に、父康助の次男として生まれる
1938年 葛飾区立尋常小学校卒業、父康助のもとで修業を始める
1942年 関東工科の電機科(定時制)に通う
1945年 戦災で住居板場を失う
1947年 板場を再建する
1950年 今まで使ってきた合成染料を見直し質の良い染料に切り替える
1960年 第7回伝統工芸展 江戸小紋「蔦」初入選
1963年 日本工芸会正会員となる
1967年 和紙の研究開始
1977年 日本橋三越にて「小紋百柄展」開催
1978年 重要無形文化財江戸小紋技術保持者に認定
1988年 東京都近代美術館工芸館「ゆかたよみがえる展」 開催
1997年 第4回かいつしかゆかりの美術家展
「江戸小紋小宮康助・康孝・康正三代展」開催
1998年 勲四等旭日小綬章受章
2001年 東京都名誉都民となる
2011年 葛飾区天文の博物館にて「小宮家のわざと人」 展開
絹100%(指定外繊維除く)
長さ約4.42m(お仕立て上がり時)
誉田屋源兵衛謹製
六通柄 耳の縫製:袋縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆合わせるお着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、小紋、織り着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。