商品番号:1556687
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
品の少ない名門織処の希少な作品…
米沢の名機屋、佐志め織物より、
袷もので知られるいおはた(五百機)織を用いて織りだされた、
味わい深い袋帯をご紹介致します。
シックな彩りに確かな質、ぜひお手元でご覧いただきたく存じます。
数あるお品ではございませんので
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
張りを残しながら、本当にしなやかな地風に仕上がって…
上品な藤納戸色を基調として、
お柄には異国情緒漂う更紗模様が全通に渡って織りなされました。
4000年以上の歴史を持つ更紗はインドの木綿布から発見されました。
日本に更紗がもたらされた16~17世紀頃にはヨーロッパやタイを経由しインド更紗が数多く輸入されたそう。
その後、暹羅師(しゃむろし)と呼ばれる更紗専門の職人による和更紗が広がりをみせました。
本品は暹羅(シャム/タイの旧称)更紗ならではの
エキゾチックな格調の高さと荘厳美をお楽しみ頂けます。
現代のおきもの通を魅了してやまない、スタイリッシュなお品。
どうぞお見逃しないようお願い致します。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 五百織(いおはた)について 】
五百機とは、たくさんの織という意味で、
古くは万葉集にも織姫の織物として詠われております。
その名に恥じない、打ち込みの巧みさが、
本当にしなやかな地風を生み出した逸品です。
織女の 五百機立てて織る布の
秋さり衣 誰れか取り見む
織女がありとあらゆる全ての機をたてて織った布でできた秋の衣は、
いったいだれが見るのであろう…。と彦星を思う秋の歌がございます。
そんな天上の美しい衣を丁寧に織り上げるという祈りに想いを重ね、
コツコツ通りあげられた繊細な表情。
手間暇を惜しまず…。
丈夫に、しなやかな絹布で織り上げられた精緻な文様を込めております。
【 米沢紬(米沢織)について 】
国内最北の織物産地である山形県の米沢市を
中心とした地域で生産されている紬織物の総称。
通常一産地に一つの布と言われるが、米沢織には
長井紬、置賜紬、紅花紬などの複数の紬織物がある。
1601年(慶長六年)藩主上杉景勝の側近だった
直江兼続が藩の収益拡大を図るため、織物の素材となる
青苧(あおそ)や絹を生む蚕の餌となる桑、染料となる
紅花などの栽培を奨励した事に端を発す。
江戸後期の九代藩主・上杉鷹山が養蚕業を奨励、
本場・京都から織物師を招き研究開発を行った事で
織物産業が飛躍的に発展。
この時期に紅花や藍、紫根などの植物染料で
糸を染めてから織る先染めの技術が確立された。
現在は若い世代の作り手がその技術を引き継ぎ、
約30社あまりのメーカーが切磋琢磨しながら、
それぞれ異なるものづくりに励んでいる。
絹100%
長さ約4.45m
耳の縫製:かがり縫い
全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆合わせるお着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、御召、紬
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。