【仕入担当 竹中より】
お着物好きなら誰もが一度は憧れる、本場大島紬。
今回は、配色、意匠デザインともにセンスの良い、
とってもとっても素敵な一枚をご紹介いたします。
なんと今回ご紹介のお品は9マルキの蚊絣。
本品はごくシンプルな蚊絣を敷き詰めた無地なのですが、
この『絣無地』こそ、ひとつの失敗も許されない、職人の腕が試される究極の絣!
お探しの方も多いことでしょう。
まず滅多のご紹介のないお品かと存じます。
新品ならお安くとも50万は絶対に下回らない
ファン垂涎のお品です!
今後のご紹介はお約束できません…。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【商品の状態】
リサイクル品として仕入れています
着用跡がわずかにございますが
よごれ傷のない美品です
プレスのちお届けします
【お色柄】
泥染め大島ならではの墨茶地に、白色の絣を駆使して、
無地感覚の雰囲気でイメージが織り出された手織りの最高級品でございます。
大人の女性の品格とおしゃれ心を満たすひと品として、
存分にご愛用いただきたく思います。
親子三代引き継いでいける丈夫なお品です。
洒落袋帯、西陣や博多の名古屋帯、やわらかな染めの塩瀬、
ざっくりとした民芸紬帯など、合わせられる帯の種類も幅広いので、
様々なコーディネートで存分にご堪能いただけることでしょう。
【 大島紬・9マルキ蚊絣について 】
7マルキの蚊絣は比較的ご紹介が出来るお品でございますが、9マルキは本当に希少です。
なぜ希少なのか…
大島メーカーさんに伺いましたが、正直に申し上げまして蚊絣のような単純なお柄だと織り手さんに敬遠されるそうです。
着尺一反ひたすらに続く、無地の意匠(実際には2反分を織られるので約26mほど)。
お柄が出てくるわけでもなく、本当に気が遠くなる作業かと存じます。
そこに9マルキの細やかな織組織ともなれば、中々制作数が少なくなるのもご納得頂けるかと存じます。
ご存知の通り大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は防染されて染料が入り込まず、
その染まらない部分が絣になります。
絣模様をくっきりと作るためには、
大変な力で締めつけて織り込む必要があるため、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。
それでも、図案に合わせて締め機にかける糸を調節して、確実に、
数ミリ単位の狂いもなく締め込んでいくというのは大変に緻密で根気がいる仕事。
ここで間違いが起こると絣模様ができなくなってしまうため、
力があるというだけではできない難しい仕事です。
次に染め…
絣筵をほどいて綿糸をのぞくと、細かい模様が染められたシマシマの糸が現れ、
そのシマシマが経緯(たてよこ)に組み合わせられて美しい模様となります。
一ミリ単位のズレも許されません。
そうしていくつもの工程を経て、丁寧に丁寧に織り上げられた一枚の織物。
まさに紬の女王の格をもつとされる、織物の中でも大変な高級品として
着物ファンを虜にする独自の仕上がり、意匠が魅力をもっております。
大島紬は全工程がすべて手作業で、
図案から製織まで、早いもので六ヶ月~一年近くかかります。
特に、他産地に見られない独特な技術を多く使用しているため、
絣作り、織る時の絣合わせ、部分解きによる色のすり込み等、
大変な苦労が一反一反に込められています。
表裏:絹100% ※手縫い仕立て
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経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙、
本場奄美大島紬検査之証、古代染色・純泥染の証紙が付いております。
裄だし時 胴裏交換が必要となる場合がございます
身丈(背より) | 165.5cm (適応身長170.5cm~160.5cm) (4尺3寸7分) |
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裄丈 | 68.2cm(1尺8寸0分) |
袖巾 | 34.1cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.3cm(8寸0分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72cm(1尺9寸0分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
裄だし時 胴裏交換が必要となる場合がございます
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン コンサート・観劇、お食事(ディナーからランチにも)、
カジュアルパーティー、街着、和のお稽古等
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。