日本の伝統美を次世代に伝える…
味わいと気品あふれる作品をご紹介いたします。
本場牛首地を白生地に、ゆったりと走る色彩がなんとも上豊か、
思わず息を呑むほどに美しい、特選紬訪問着です。
憧れのお着物としていつかは一枚と、
そうお考えの方も多くいらっしゃることでしょう。
最近では製作数も少なくなり、お値段は上がる一方。
それ故、一度誂えられると一生ものとしてお持ちになる方が多く、
中古市場での数も決して多くはございません。
そのような中で、今回のような中古品で状態の良いお品、
さらにはお色柄も素敵な作品は本当に珍しく、
まさに掘り出し物と言える一品です。
1点のみの特別仕入が叶いました。
この機会をどうぞお見逃しございませんようにお願いいたします。
★お仕立て上がりの中古品として仕入れてまいりました。
こちらはプレス・丸洗い済みのお品物です。
着用シワはごくごくわずかに感じられる程度ですが、
全体所々に画像のようなごく薄いシミが数カ所見受けられますので、
その点のみご了承の上、お求め頂ますようお願いいたします。
日本の三大紬、大島・結城・牛首。
その中でも、年間生産量が一番少ないものが牛首紬です。
年間数万反の大島に対して、牛首紬は年間何百反と言われており、
その数からも希少であることが伺い知れます。
ではなぜそのんなにも生産数が限られるのか?
それは、双子の蚕(玉繭)から取れる
希少な糸だけを使っているためです。
加賀の国・白峰村(旧牛首村)一帯の集落では、
古くから自然の玉繭を原料に、手機紬が織られてまいりました。
玉繭から作られた牛首紬は耐久性に優れ、
釘にかけても破れないほど丈夫と言い伝えられており、
別名「釘抜紬」とも呼ばれます。
現在、白峰村では牛首紬の工場は
「白山工房」と「加藤機業場」の2件で、
今回ご紹介するお品は「白山工房」の作品です。
独持の光沢感に、やさしい絹すれの音。
軽くしなやかな紬地は、まさに牛首紬ならではのもの。
他には無い質感、表情をお楽しみいただけます。
所々フシが顔を覗かせるその艷やかな地を白生地に、
淡い淡い鶸色に染め上げ、お裾元にはゆったりさらり…
浅紫色と鴬茶色のまどろみ、溶け合うような
美しい霞模様が染めあらわされました。
ぼかし染めのみのシンプルな表情。
で、ありながらも思わず目を惹きつけられる奥行き、存在感は、
牛首紬が放つ光沢感が根底に存在しているからでしょう。
心から「美しい」と思える仕上がりです。
通な趣味性に、洒落味ある意匠の妙。
蚕の命が生み出す絹糸、牛首の技術、染めのセンス。
それらがあわさって初めて生み出される、贅沢な創作品。
表情豊かに変化する染めの濃淡が牛首紬のもつ地風と絶妙にマッチして…
すばらしい、独特の魅力をかもしだしております。
紬のおきものの中でも、逸品クラスのお品となります。
ラグジュアリーなお食事シーンやお集まりなどにもぴったり。
気品と洒落感をまといたい、大人女性の装いに最適の一品です。
帯合わせ次第で変化する様々な表情を、
ぜひともお手元でご堪能頂きたく思います。
上質をさりげなく。
どうぞ末永くご愛用くださいませ。
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【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm(1尺7寸6分) 袖巾:現状最大寸法となります。
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表裏:絹100%
背より身丈161.5cm(適応身長156.5cm~166.5cm)(4尺 2寸 6分)
裄丈66cm(1尺 7寸 4分) 袖巾33.7cm(8寸 9分)
袖丈49.3cm(1尺 3寸 0分)
前巾23.7cm(6寸 2分) 後巾29.5cm(7寸 8分)
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン コンサート・観劇、お食事、レセプション、カジュアルパーティー等
◆あわせる帯 洒落袋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。