商品番号 1256163

【大松】 特選手付け東京染袋帯 ~江戸乃百鼠~ 「よろけ草・紫鳶」 江戸好みの粋な一条。


重要無形文化財伊勢型紙を用いた江戸小紋の袋帯。
よくある「伊勢型写し」の小紋を潰して創作したお品ではございません。

江戸好みの本格的なお品をお探しの方に…
自信を持っておすすめできるおひとつでございます。


神業であって神ではない…

まさに言葉通り、微妙な空間の違い、わすかな染料の濃淡から生まれる”ゆらぎ”の表情。
画面上では分かりづらいですが、おわかりになられる方はひと目でおわかりになられるかと存じ上げます。

伊勢型紙を白生地の上に置いて模様の部分を糊で防染し、
地色を一色で染めて糊を落とすと、模様の部分が白く残ります。
この技法で染められる小紋が、江戸小紋。

武士の裃(かみしも)として、また将軍や大名は各自専用の模様を定め、
それを留柄(他者が使うことを禁じた模様)としておりました。

やがて元禄時代には多様な文様が町人層に広がり、
お洒落着としても用いられるようになりました。
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り。
伊勢型には四つの技法がございます。
ことに裃柄のような細かい文様(極型)を彫るのは至難の業。
五年、十年と修行をつんで初めてできるようになります。

そうして創り上げた型を使用し染め上げる、
言葉で表現いたしますとただ『染める』だけなのですが、
帯の長さと同じ型を使用するわけにはいきませんので、
一つ染めては動かし、一つ染めては動かしを繰り返し、
染めをかけていくわけでございます。
染料自体のお色味が変化せぬよう、
正確にそしてスピーディーに行わなければいけないのが手付の江戸小紋の染め。

今回ご紹介いたしますのは、
一刀一刀職人が型を起こした突彫りの型を使用したお品。
またお色味にもこだわり、
江戸乃百鼠と呼ばれる、
奢侈禁止令の際にある種のお色味に「茶色」「鼠色」「藍色」を加えて、
今まで身分の低い色を「粋な色」に生まれ変わらせた江戸っ子のこだわり込めた色彩。


染帯ならではの柔らかな手触りの絹布はこっくりとした代問わずいつまでも御召いただける深みのある紫鳶色に染め上げ、
一面によろけ草のお柄を染め上げました。
一つ一つの極めて細やかな点や線が際立ち、そして微妙な空間の変化が相まって本手付の良さが感じられる一枚です。

おしゃれ着でありながらも気品すら感じられるシルエット。
上質を知る趣深い大人の社交着として存分に活躍してくれることでしょう。
帯あわせ次第でご年齢問わずお楽しみいただけます。

様々なお出かけからご趣味のお集まりに、
伝統を肌上に感じることのできるお品をお探しの方に、日本の伝統を、お手元にて存分にご堪能くださいませ。

商品詳細

- 素材・サイズ

絹100%
長さ4.4m
【 付属証紙 】
東京都染色工業協同組合 産地証明之証 
染元 染・大松 謹製

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど

◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など

お仕立て

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(ガード加工 帯)
(パールトーン加工 袋帯)


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