商品番号:1554286
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
陽の光がさらりと風を纏うような心地よさを、
そのまま布に写し取ったような…
南国の豊かな自然と共に生きる暮らしの中で育まれてきた夏久米島紬。
さらりとした手触りと、汗ばむ季節でも肌にまとわりつかない風通しの良さは、
久米島ならではの清涼感です。
本当に出逢えなくなった夏の久米島紬。
元々の流通自体が少なく、滅多と仕入れることが叶いません…
現品限りでご紹介させていただきます。
どうかお見逃しなくお願いいたします!
【 お色柄 】
さらりと肌を伝う生紬のような独特のハリ。
シャリ感あるなかにもどことなくやわらかな地風。
自然の恵みをたっぷりと吸い込んだ、優しさを感じさせてくれるごく淡い生成色の地に、
トゥイグアーにトーニーなどの絣模様を織りなして。
全体に静かなリズムをもたらし、
軽さと透け感を美に昇華させたのが、夏久米島ならではの妙。
その涼やかな美しさは、酷暑の日本列島においても最上級の贅沢といえるでしょう。
夏衣の粋を知る方にこそふさわしい、飾らない上質。
素肌に一枚まとうような涼感を、ぜひお楽しみください。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約12.5m 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、お食事、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。