商品番号:1552171
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
西陣の名門・勝山織物の五代目当主であり、
図案から製織までを自ら手がける稀有な職人、勝山健史氏。
古典美の中に独自の美意識を織り込むことで、
多くの着物愛好家から絶大な信頼を集めています。
本作は、勝山健史が手がけた極細のあけぼの繭を用いた九寸帯でございます。
インドやペルシャの影響を受けた有職文様にも通じる気品があり、
写実ではなく象徴性を強調した抽象的な意匠がより格調を引き立てています。
礼を重んじつつ、洒脱さも忘れない現代の和装美を体現する、
氏ならではの名品です。
滅多とございませんので、お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
さらり軽やかな紬地。
黒色と焦茶色を基調に段暈しを織りなし、
鈍い金糸を用いて印度更紗模様をあしらいました。
織による陰影で柔らかさもあり、帯として締めた際にしっかりとした存在感を放って…
視線を惹きつける高貴な光。
そこには単なる装飾を超えた「織物としての精神性」が息づいており、
締める者の背中に威厳と風格を授けます。
日常の洒落着に昇華する贅沢、あるいは格調ある場面での知的な華やぎ。
どちらの装いにおいても、纏う者の品位をそっと引き上げてくれる一条です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 勝山織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.93
1891年(明治24年)創業
初代勝山又吉氏が、呉服商を始めたのが発祥。
二代目より、家内工業的に帯を作り始め、
三代目の実夫氏が家業を継ぎ、勝山機業店となる。
四代目の勝山嘉夫氏がその意志を引き継ぎ、
周山に工房を設立。
「手機で帯を織る」という、自らが職人だった
先代の頃と同じやり方のモノ作りを開始。
現在五代目勝山健史氏が今も当時とかわることない
モノ作りの姿勢を貫いている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約3.6m
六通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 お着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、観劇、芸術鑑賞、お食事、趣味のお集りなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。