商品番号:1551915
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
気の遠くなるような時間と手間、そして自然との深い対話から生まれる…
沖縄・喜如嘉の地に受け継がれる、芭蕉布という奇跡の布。
この布は、単なる織物ではなく、まさに“命を織る”と呼ぶにふさわしい存在です。
糸は一反に対して数百株の糸芭蕉から採取され、繊維を裂き、績み、染め、そして織るまで、
すべてが人の手によってなされます。
暑い土地での生活を支えるこの布は、通気性と軽さにおいて他の追随を許さず、
その見た目の美しさ以上に、肌にまとったときの感触が圧倒的な存在感を放ちます。
軽やかに、涼やかに、そして凛と美しく…
本物を知る方へお届けしたい一条です。
どうぞごゆっくりとご覧下さいませ。
【 お色柄 】
芭蕉の生命あふれる糸が一つ一つ丁寧に結い、
織り出された美しき帯地。
亜麻色の地に、藍の濃淡で表現された大胆なトゥイグアーの絣模様が浮かび上がります。
島の空を舞う燕の軌跡は、芭蕉布特有の節のある質感がそれに呼応するかのように、
自然な揺らぎと静かな力をたたえています。
素朴でありながら格を持つ芭蕉布は、単衣や薄物に軽やかに合わせて、
夏の凛とした装いを完成させてくれます。
涼やかさの中に、確かな伝統と職人の矜持を結ぶ一品です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
手績み芭蕉糸100%
長さ約3.55m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、行楽、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 上布、織の着物、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。