商品番号:1549677
(税込)
【仕入れ担当 吉岡より】
琉球の染織作品の中、とくに自然布の中で、
最も有名なるものでございましょう…
平良敏子氏の手掛けた芭蕉布の帯。
大自然をそのまま布にしたかのような…
恵みの布に、ざっくりとした味わい。
現在では京都・室町の問屋間でもなかなか出会えない
希少な工芸品のご紹介です!
さらに今回ご紹介のお品は、その中でもワンランク上、
煮綛芭蕉布(ニーガシバサー)に花織をあしらった超逸品でございます。
目立った締め跡も無く、非常に状態の良い掘り出し物として
御目に留まりましたら是非お見逃しなく!
【色・柄】
ざっくりとして軽く、手績みらしい節が感じられる芭蕉布の風合い。
中でもニーガシバサーの製法は、製糸したあと経緯とも撚りをかけ、
綛糸(一定の長さに束ねた染糸)にし、
灰水で1~2時間ほど煮て柔らかくします。
そのため絣や絽織などの技法にも耐え得る細く強い上質な糸が出来ます。
ナチュラルな生成り色をベースに、一面に藍で染めた糸を織り交ぜた
穏やかな地色。
お太鼓から前柄にかけて、この地色にさらに藍と茶のグラデーションを施し
一部に花織も加えた横段柄が込められました。
もちろん全て手結いの芭蕉糸、手織りで作られております。
いつかは芭蕉布をとお考えの方に…
お締めになる方の傍で、末永く大切にご愛用いただけたなら、
これほど嬉しいことはございません。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
保管の際のたたみ皺がございますので、お届け前にプレス加工をサービス致します。
お届けまで1週間ほど頂きます。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
手績み芭蕉糸100% 長さ約3.7m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事など
◆あわせるお着物 上布、夏の織のお着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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