商品番号 1392975

【琉球染織特集】 【宮古上布】 【百貨店扱い品】 高級手績み芋麻手織り上布 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「蚊絣立涌文」 激減する製織数… 希少となりつつある逸品を厳選仕入れ! 身丈160.5 裄65.5

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
織物好きの夏の憧れ、宮古上布。
現在年間製反数は20反を切り、ただでさえ数が少なく、
問屋を周っておりましても、近年はるかに金額が上がってしまい。
新品のご紹介が難しくなってきております。

そんな年々その希少性が高まりつつあるお品と、
貴重なご縁があり厳選して仕入れて参りました。

絣のものになるとめったとご紹介がかなわない至極のお一品。
ご寸法の合われる方は本当にお値打ちかと存じます。
熱い夏にひんやりと肌触り冷ややか極上上布を…
ぜひともお見逃しなきようにお願い致します。


【お色柄】
琉球藍により染色された、しっとりと深い、黒に近いような濃藍色の地。
その地に、細やかな絣を内に込めた蚊絣文様を一面に織りなし、
ゆうらりと立涌模様があしらわれました。

宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、
薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感…

伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。

必ずやお喜びいただけるお品でございます。
この機会にどうぞコレクションにお加えくださいませ。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
苧麻を使用しておりますので、
若干の糸切れなどで糸が出ておりますが美品です。
畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。


【宮古上布について】
永い歴史を持ちながら…
存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。

日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、
お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。

宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。

 「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心)
 「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心)
 「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー)
 「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100%

 ※ラミー=機械で紡績した麻糸

宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、
それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。

そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、
糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。

激減する創作数。
それは…
宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料の苧麻が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかりすぎ、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
宮古上布だけを織っていては、生活できない状況と言われております。

商品詳細

- 素材・サイズ

表:経緯手績み芋麻 裏:麻 (縫製:手縫い)
背より身丈160.5cm(適応身長155.5cm~165.5cm) (4尺 2寸 4分)
裄丈65.5cm (1尺 7寸 3分) 袖巾32cm (8寸 4分)
袖丈47cm (1尺 2寸 4分)
前巾25.5cm (6寸 8分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※居敷当無し、背伏せ付き、バチ衿仕立て
三越扱い品

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、行楽、お食事会、ショッピング、街着、ランチなど

◆合わせる帯 芭蕉布、上布、染め帯、博多帯、紬帯、半巾帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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