伝統、そして革新。
数々の歴史ある唐織作品を生み出す名門【山口美術織物】。
言わずと知れた老舗名門の作品をご紹介いたします。
本品は本草木藍染めにて、染め上げた絹糸を用いて織り上げたお品。
神秘的な藍の色と、立体的な唐織の美しい調和をお届けします。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
日本の色といえば、藍。
万葉の昔から日々の暮らしの中に息づいてきた本藍染は、人々にとって欠かせない衣服の染地でした。
大自然から生まれた本藍染は殺菌効果や防虫効果に優れ、漢方薬としても重用されたと言われています。
時を刻むごとに更なる輝きを増すその青々とした美しさ。
生命ある藍だからこそでしょう。
化学染料には無い、冴えざえとした色の感動を伝えてくれます。
唐織は、京都の西陣を代表する伝統的な絹織物。
先代の山口成三郎氏は唐織を専門とされ、図案家の若松華瑶氏と共に、昭和能装束百撰を完成させました。
うち90点は自身で製織されております。
これらの織物は戦後西陣の袋帯の基礎となりました。
連綿と受け継がれる西陣の織り技。
時代を越えてなお心に語りかけてくるような、
普遍的な上質を感じていただけることと存じます。
しなやかに織り上げられた帯地は清雅な白。
藍の色が爽やかに引き立ちます。
お柄には菊の花模様を一面に込めた、雲取り文様が表されました。
藍の濃淡美しい仕上がり。
さり気なく用いられた白銀の箔糸が、一層の華やぎをもたらして。
品良く、それでいて凛とした風格を感じさせる仕上がりでございます。
他とは一線を画する、上質感溢れる和姿を。
日本美の源流ともいえる「藍」を感じ取ってください。
心よりおすすめいたします。
訪問着、色無地、付下げなどとのコーディネートで、格調高き帯姿をお楽しみいただきたく存じます。
どうぞこの機会をお見逃しなくお願いいたします。
絹85%以上、レーヨン・ポリエステル・指定外繊維15%未満
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:袋縫い
おすすめの帯芯:綿芯「松」
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など