紬の女王...大島紬。
気が遠くなるような作業で創造された世界観。
そして抜群のお裾さばきの良さが、
長く愛される所以でございましょう。
証紙も揃っており、
シンプルな古典柄なので、流行り廃りなく、
母から娘へと末永く大切に受け継いでゆけることでしょう。
★お仕立て上がりの中古品として仕入れてまいりました。
保管のたばこのようなにおいが若干のこっておりますが、
その他着用シワ、汚れなどが一切見受けられなく、
胴裏真っ白の美品でございます。
大島の命とも言うべき泥染めは、
テーチ木(車輪梅)の液で数十回も繰り返し染めることから始まります。
テーチ木のタンニン酸によって赤褐色に変わった絹糸を、
今度は泥田につけて何度も染めます。
タンニン酸と泥に含まれる鉄分が化合して糸はやわらかくなり、
決して化学染料では出せない、
独特の深みあるダークな色調に染め上がります。
そのすばらしい絹糸は…
高機による手織りで一糸一糸心を込めて織り上げられていきます。
一反織り上げるのに一ヶ月、凝った柄行のものでしたら数ヶ月を要します。
数cm織り上げては経糸をゆるめ、
一本一本針で絣をあわせる根気のいる仕事です。
そんな丁寧な手作業でしかできないところは
やはり大島の魅力と言えることでしょう。
シュッと響く絹鳴りの音に、独特の滑らかな地風が、
抜群の着心地を叶えてくれる大島紬地。
一度お袖を通されますと、きっとやみつきになることでしょう。
吸い込まれそうなほど深みある黒茶を基調に、
7マルキ・カタス式の細かい細かい絣にて、
小さな立涌文様を一面にあらわしました。
複雑な柄行をあらわしたお品と一味違った一枚。
すっきり、シンプルな風味は、
モダンスタイルあるいわ古典スタイル両方楽しみいただけます。
お持ちの洒落帯を合せて、
通のセンスが光る和姿をご堪能くださいませ!
お母様からお嬢様へと末永くお召しいただきたきたく存じます。
もちろん現品限り!ご寸法の合う方ぜひ!
お見逃しございませんようお願いいたします。
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【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm(1尺8寸3分) 袖巾35.7cm(9寸4分)
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表裏:絹100% ※手縫い仕立て
背より身丈148.5cm(適応身長143.5cm~153.5cm)(3尺 9寸 2分)
裄丈62.5cm(1尺 6寸 5分) 袖巾32.7cm(8寸 6分)
袖丈45.5cm(1尺 2寸 0分)
前巾23.5cm(6寸 2分) 後巾28.8cm(7寸 6分)
※古代染色純泥染、本場大島紬、経済産業大臣指定伝統工芸品証紙付き
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、観劇、芸術鑑賞、趣味のお集まり等
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。