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学問の神様で有名な北野天満宮の見どころとは?周辺スポットもあわせてご紹介

学問の神様で有名な北野天満宮の見どころとは?周辺スポットもあわせてご紹介

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学問の神様、菅原道真をまつっている北野天満宮。北野天満宮という名前は聞いたことがあるけれど、北野天満宮の見どころがよくわからない方もおられるでしょう。今回は北野天満宮周辺のおすすめ観光スポットとおすすめの着物をご紹介します。

2023.03.13

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学問の神様で有名な北野天満宮の見どころとは?周辺スポットも併せてご紹介

京都上京区にある北野天満宮は、学問の神様である菅原道真がまつられている神社として有名です。

「北野天満宮という名前は聞いたことがあるけれど、北野天満宮がなぜ学問の神様と呼ばれるのかがわからない」という方もいるでしょう。

今回は北野天満宮と周辺のおすすめ観光スポットをご紹介します。

北野天満宮とは

北野天満宮は、全国に約12,000社以上あるとされる天満宮・天神信仰の総本山で、菅原道真を御祭神としています。

北野天満宮をお詣りする際の基本的な情報や北野天満宮の歴史、そして、北野天満宮に伝わる少し怖い話もお伝えします。

北野天満宮基本情報

北野天満宮基本情報
アクセス 【電車】
京福電車「白梅町」駅から徒歩約5分
【バス】
「北野天満宮」バス停からすぐ
住所 京都市上京区馬喰町
費用 無料
拝観時間 6:30~17:00
季節や行事によって変動あり
おすすめの時期 梅:2月上旬~3月下旬
紅葉:10月下旬~12月上旬
ホームページ https://kitanotenmangu.or.jp/

北野天満宮の歴史

北野天満宮の歴史

北野天満宮は、947年、平安京の北西にあたる北野の地に菅原道真を祀るために創建されました。

987年に北野天満宮は一條天皇より「北野天満宮大自在天神」の御神号を賜り、菅原道真は「天神さま」と呼ばれるようになりました。

天正年間には豊臣秀吉が、境内一帯で北野大茶会を催したり、慶長年間には出雲阿国(いづものおくに)が歌舞伎踊りを演じたりするなど、北野天満宮は文化芸能の神社としても知られています。

江戸時代には各地に寺子屋が普及し、その教室に菅原道真の姿を描いた「御神影」が掲げられ、学業成就が祈られたことから、北野天満宮は学問の神様として広く知られるようになったのです。

北野天満宮の少し怖い話

北野天満宮の少し怖い話

北野天満宮の創建には、少し怖い話が残されています。菅原道真は、漢文学や中国史を教える家に生まれ、若い頃から学者、漢詩人として才能を発揮しました。その才能は学業だけに留まらず、政治へも及び、醍醐天皇の御代には、朝廷の最高職である右大臣に就任しました。

しかし、そうした菅原道真の出世を快く思わない人も多くおり、菅原道真は無実の罪で太宰府へと流されることになってしまったのです。その後、菅原道真は京都に戻ることなく、2年後に太宰府で無念の死を遂げています。

そして菅原道真の死後、京都では疫病流行や干ばつなど次から次へと災いが起こりました。菅原道真を太宰府へ追いやった張本人である藤原時平が39歳の若さでこの世を去ったり、
天皇のお住まいである清涼殿に凄まじい落雷が襲い、多くの公卿や女官たちが亡くなったりしたと伝えられています。この落雷は菅原道真が雷神となって猛威を振るったものだと考えられるようになり、この様子は「北野天神縁起絵巻」にも納められています。

このような災いを終わらせるため、菅原道真の怨霊を鎮めようと建てられたのが、菅原道真の魂を神として祀った北野天満宮なのです。

北野天満宮の見どころ

見どころ➀ 御本殿

本殿

北野天満宮の御本殿は、御殿と拝殿が石の間と呼ばれる石畳の廊下でつながっており、拝殿の両脇に楽の間を備えているという、特色のある構造になっています。

このような本殿の構造は「八棟造」または「権現造」と呼ばれ、神社建築の歴史を伝える重要な遺構として国宝に指定されています。現在の本殿は1607年に豊臣秀頼が造園したもので、豪華な桃山建築を今に伝えているのです。

精巧な彫刻やきらびやかな装飾など、見どころが多いので、時間をかけてじっくりと見るのがおすすめ。

また通常は拝殿前で参拝をしますが、祈祷をお願いすると、拝殿に上がっての参拝ができます。拝殿に上がると、外からは見ることのできない拝殿内の美しい装飾も目にすることができます。

見どころ② 三光門

三光門

北野天満宮の中門は三光門と呼ばれる、北野天満宮のシンボル的建築です。正面上部には後西天皇御宸筆の天満宮と書かれた額が掲げられ、豪華な建物を一層際立たせています。

三光門の「三光」とは日、月、星をあらわしており、梁の間に彫刻が施されているのが名前の由来ですが、星の彫刻は見られません。星の彫刻が見られないのは、当時天皇がお住まいだった大極殿から北野を望むとちょうどこの門の上に北極星が輝いていたからだといわれています。

星欠けの三光門と呼ばれることもあり、夜空の北極星とひとつになったロマンのある建築物となっています。

見どころ③ なで牛

なで牛

北野天満宮の境内を歩いていると、たくさんの牛の像が目につきます。これらの像は「なで牛」と呼ばれており、天神さまのお使いであるとのいわれがあります。

ではなぜ天神さまのお使いは牛なのでしょうか。

それには諸説ありますが、菅原道真が丑年の生まれであったためとの説が強いようです。

なで牛は頭を撫でると学業成就などのご利益があると伝えられています。なで牛の各部位がツルツルとしているのは、たくさんの方から信仰を集めている証なのです。

北野天満宮のおすすめ周辺情報

おすすめ周辺情報➀ 京都御所

京都御所

京都御所は1331年に光厳天皇が即位された時から1869年に明治天皇が東京に移られるまで、歴代天皇の住まいとなっていました。

紫宸殿、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿など、平安時代からの面影を残す建物はすべてが見どころです。大正天皇や昭和天皇の即位の礼も執り行われた京都御所を訪れ、神聖な雰囲気を味わってみてください。

アクセス 【電車】
地下鉄「今出川」駅から徒歩約5分
【バス】
「烏丸今出川」バス停から徒歩約5分
住所 京都府京都市上京区京都御苑3
費用 無料
ホームページ https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html

おすすめ周辺情報② 護王神社

護王神社

護王神社は京都御所の西側に位置する、平安京の遷都に貢献した和気清麻呂(わけのきよまろ)をおまつりしている神社です。

護王神社は足腰の守護神として広く崇敬されています。そのため、足腰の健康を丈夫に保ちたい方やスポーツ選手などが足腰守護と上達祈願のために訪れています。

アクセス 【電車】
地下鉄「丸太町」駅から徒歩約7分
【バス】
「烏丸下長者町」バス停からすぐ
住所 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
費用 無料
ホームページ http://www.gooujinja.or.jp/

おすすめ周辺情報③ 晴明神社

晴明神社

清明神社は平安時代に天皇の側近として仕えた陰陽師、安倍晴明を祀っています。

清明神社の御利益は魔除けや厄除けで、厄払いの祈願に訪れる方も多いスポットです。本殿のすぐ横にある「厄除けの桃」と呼ばれる大きな像も見どころのひとつ。

また、清明神社には安倍晴明が念力で噴出させたという井戸「晴明井」があり、現在も水が湧き出ています。「晴明井」の水は飲むことができ、病気平癒のご利益があるそう。

ぜひ清明神社にて、陰陽師の世界を感じてみてはいかがでしょうか。

アクセス 【電車】
地下鉄「今出川」駅から徒歩約12分
【バス】
「一条戻橋・晴明神社前」バス停から徒歩すぐ
「堀川今出川」バス停から徒歩約2分
住所 京都市上京区晴明町806
費用 無料
ホームページ https://www.seimeijinja.jp/

北野天満宮に行くなら、菅原道真に縁のある柄の着物がおすすめ

北野天満宮へは、菅原道真に縁のある柄の着物でお出かけしてみてはいかがでしょうか。

たとえば菅原道真が太宰府へ左遷される時、屋敷内梅と松が菅原道真の後を追って飛んだという「飛梅伝説」や「飛松伝説」も残されていることから梅や松の柄を選んでみても素敵です。今回は、そのなかから松模様の大島紬をご紹介します。

本場大島紬 |京都きもの市場

本場大島紬 |京都きもの市場

北野天満宮は松と縁が深く、「北野の松原」とも呼ばれていました。ぜひ北野天満宮にある松と着物の調和を楽しんでください。北野天満宮で出会う松が一層身近に感じられ、気持ちが和みますよ。

お出かけする場所に思いを馳せて、着物選びをするのは楽しいものです。同行する方がおられる場合は「今日の着物選びについて」など、着物についての会話に花を咲かせてみると一層思い出深いものになることでしょう。

北野天満宮へはぜひ着物で

今回は、北野天満宮の見どころとその周辺の定番観光スポットをご紹介したうえで、これらスポットに合う着物をご紹介しました。

北野天満宮周辺を着物で巡ることで、きっと特別な思い出としていただけることでしょう。ぜひお気に入りの着物姿で訪ねてみてくださいね。

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