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春の祇園をてくてく… 「京都・祇園甲部芸妓、佳つ雛日記!」 vol.1

春の祇園をてくてく… 「京都・祇園甲部芸妓、佳つ雛日記!」 vol.1

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東京オリンピック聖火ランナーに選出された京都・祇園甲部芸妓の佳つ雛さん。 花街での日常を、やさしく素直な目線で語ります。

みなさま、はじめまして。
祇園甲部芸妓の佳つ雛どす。よろしゅうおたの申します。
このようなかたちで記事を書くの、初めてどす。

二月に都をどりのお囃子のお稽古がはじまり、三月には舞のお稽古、舞台までめまぐるしい毎日が…と思い気合いを入れていた矢先に、戦後初の「都をどり中止」が決まりました。
花街一同苦渋の決断どしたが、みなさまのお身体のためどす。
来年こそは「令和初の都をどり」をご披露できたらと思います。

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写真は2年前の都をどりのお茶席のものどす。
芸妓は普段は島田のカツラですが、この時は地毛で結い上げ、黒紋付を来て襟を返します。
帯締めなども使いません!
そしてこの着物は、春の四月のみに着せてもうてます。
「都をどり」の期間中、芸妓はをどり子として、髪を地毛で舞妓ちゃんの様に結い上げるので、宴会へ寄せてもらうときは白塗りを顔だけ落とし、舞妓ちゃんと間違われへんようにします。
そのためパリっとした色と違うて、優しい黄色でこしらえてもらいました。
いかがでっしゃろ。
そして、こんなゆっくりな春もないやろと思い祇園近辺をてくてく…
花見小路、歌舞練場…
建仁寺、白川、木屋町、川端…
桜は負けじと、今年は特に美しく花開き。
特に祇園さんの円山公園には「祇園の夜桜」として有名なしだれ桜があります。
樹齢80年、三代目の立派な桜どす。
特にこの時期は、出店も多く並び大人気のお花見場所どす。
そんな名所も今年は閑散としており…独占状態!
80年前からあっこに植えられてから、夜ゆっくり休めるのは初めてなんやろな~
ゆっくり休んどくれやすね。
と思いながら魅入ってました。

自粛が続いてますが、みなさま体調に気をつけとくれやす!
おおきに。
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