商品番号:1558580
【 仕入れ担当 渡辺より 】
これだけの手間、糸へのこだわり…
織のお着物、特に結城紬を愛されておられる方に。
たいせつに、たいせつに御召いただきたい、織の宝。
最高峰の本場結城紬、
160山亀甲の作品をご紹介いたします。
160山亀甲の作品をご紹介できるだけでも珍しいのですが、
なかでも本品は、比較的ご紹介が叶う飛び柄ではなく、
ベタ亀甲による作品。
本当に、本当に気の遠くなるような工程を経て制作されますので、
出会えたことが奇跡のような作品です!
本品は単衣仕立てとなっており、
「160山亀甲の作品で単衣は珍しいな」と思っておりましたが、
持ち上げた瞬間に納得しました。
そうです、160山亀甲なので驚くほど軽いのです!
160山亀甲ともなりますと、亀甲細工の大きさも本当に小さく、
糸も必然的に細くなって参りますので、
一般的な結城紬とは比べ物にならないほどに軽やかなのです!
この出会えた感動を貴方様にもお届けします。
どうぞごゆっくりとご覧くださいませ。
【 お色柄 】
ふわっと柔らかな極細糸を用いた真綿地。
地色は落ち着いた薄木枯茶色を基調として、
一面にごくごく繊細な160山の亀甲絣を敷き詰め、
無地場をもって菊の花意匠を表現しております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたがおおむね良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 結城紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年3月30日指定)
平織と縮織が茨城県無形文化財に指定(※1953年)
文部科学大臣指定重要無形文化財総合指定(1956年)
ユネスコ無形文化遺産への登録認定(2010年)
茨城県・栃木県を主な生産とする絹織物
茨城県西部の結城市と隣接する栃木県
小山市などで製織されている。
結城郡の旧石下町(現・常総市)にも
「いしげ結城紬」があり、手織のほか機械織
(力職機)による製織、糸も真綿手つむぎ糸、
石下の手紡糸、撚糸工場の強撚糸など様々である。
平織と縮織の2種類があり、現在の結城紬は
撚りのない糸を経と緯に使用する平織が主流で、
全体の約97%を占めるが、かつては横糸に
強撚糸を使い表面がちりめん状に仕上げられた
縮織が主流であった。
戦後昭和中期頃は縮織が結城紬全体の
約9割を占めていた。
元来は堅くて丈夫な織物であったが、絣の
精緻化に伴い糸が細くなってきたため、
現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多い。
本結城の工程は国の重要無形文化財で
「本場結城紬」は地域団体商標に登録されている。
【 歴史 】
1865年 初めて絣の結城紬が制作される
1873年 ウィーン万国博覧会出品
1953年 平織と縮織が茨城県無形文化財に指定される
1956年 4月24日重要無形文化財指定(平織のみ)
同時に従事者6名が技術保持者に認定
1961年 結城市を中心とした各市町村により
財団法人重要無形文化財技術保存会設立
1974年 NHK朝の連続テレビ小説で放映された
『鳩子の海』で一部結城市が舞台となり、
結城紬の知名度が高まる。
1976年 技術保持者6名の認定解除
保持団体の認定に変更
171名で本場結城紬技術保持会設立
同会が重要無形文化財「結城紬」の
保持団体として認定
1977年 3月30日経済産業指定伝統工芸品承認
結城紬伝統工芸士認
(この年の認定者は染2名、絣くくり6名、織り6名)
1986年 栃木県伝統工芸品
1988年 茨城県郷土工芸品の指定を受ける
2004年 品質検査の際に重要無形文化財の指定要件を
満たしていない反物にも「重要無形文化財指定」証票が
不正交付されていたことが明らかになり文化庁が保存会に
改善を指導
2005年 6月3日分の検査合格品より全反物が
「重要無形文化財」表記のない証票へと変更
2010年 ユネスコ無形文化遺産リストに登録。
2014年 小山市市職員「紬織士」の採用制度開始
表裏:絹100% 縫製:手縫い
※背伏付き
※衿ホックなし(引き紐付き)
身丈(背より) | 160cm (適応身長165cm~155cm) (4尺2寸2分) |
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裄丈 | 68.5cm(1尺8寸1分) |
袖巾 | 35cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
◆最適な着用時期 5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、ご旅行、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。