商品番号:1557920
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
平安の王朝文化、その美意識の結晶とも言える「源氏物語」。
匠の技で、その世界観を装いの中に巧みに映し込んだ逸品。
言わずとしれた京友禅の名門、
染の北川による京友禅の真髄ともいえる黒留袖のご紹介です。
残念ながら既に閉業されており、
当時からすると本当にお値打ちに仕入れが叶いました。
絵巻物を開くかのように…
物語が広がってゆく意匠構成は、まさに“着る文学”とも呼べる趣。
伝統と物語の重なりが、着る人に気品と奥行きを与え、人生の門出にふさわしい輝きを添えてくれます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
シボ感は少なく、肌にすっと馴染む上質の絹布。
漆黒の地に描き出されたのは大胆に枝を広げる松。
その間に描かれるのは、源氏物語の一場面。
御簾越しの人物、貴族のたたずまい、女房装束、屏風や几帳といった宮廷風俗が、
細やかな筆致と金彩で精緻に染め上げられています。
松の葉の金彩が差し込まれ、格調の中にも優雅な輝きを放ちます。
格式を大切にしながら、装いに語りと深みを求める方へ。
染の北川の作品の中でもとりわけ物語性の高い一点として、
装うたびに新たな表情を感じていただけることでしょう。
【 染の北川について 】
京の有名呉服メーカー
1955年(昭和30年)創業
※2017年廃業
様々な着物専門誌にも多く取り上げられ、
着物ファンに広く知られていた。
訪問着、留袖、振袖などのフォーマル品、
逸品物を創作。
染、意匠へのこだわりはもちろん、生地の
開発なども手掛け、「和木沢絹」
「CHULTHAINo.6(ジュンタイナンバーシックス)
などのブランド生地も有名であった。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
たちきり身丈約180cm 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
白生地には特選濱ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 30代~
◆着用シーン 結婚式、式典など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立てご希望の場合、
解手のし6,050円+※胴裏8,250円~+比翼16,5000円+紋入れ16,500円+お仕立代39,600円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、+42,900円(税込)で承ります。
お仕立て上がりまでの期間は、通常約50日です。