商品番号:1557924
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
どこか異国の風を感じさせながらも、確かに和の美を湛えるその意匠。
大胆な構図と繊細な染めによって生まれる逸品。
かつて多くの人の心をとらえて離さなかった…
染の北川による京友禅の真髄ともいえる、
大変希少となった色留袖のご紹介です。
2017年、惜しまれながらも廃業となりましたが、
今でもご要望多数の名門でございます。
伝統を継承しながらも、常に新たな表現を追求し続けるその姿勢、
格式の中に、個性と華やぎを備えた染の北川ならではの創意と洗練を…
どうぞお見逃しないようご覧下さいませ。
【 お色柄 】
白生地に用いられているのはCHUL THAI No6。
タイの蚕「ノンナイ」の繭よりつむいだ絹布。
絹糸として世界一の美しき光沢を作り出すと言われております。
これまでの糸とは段違いの水分を含んでおり、
光沢、染め付き、手触りに至るまで、まさに「生の絹」というにふさわしい仕上がり。
お手元でご覧頂ければお解かり頂けることかと存じますが、
染料を素直に吸い込む為、一切の染ムラ、色ムラがございません。
染料の浸透率が高いためヤケに強く、美しい発色を永く永く保ち続けます。
地色は目を惹く辛子色に近い、深みとやわらかさを併せ持つ黄金色。
そこに大胆に描かれたのは、幾何学的な繰り返しが心地よい、
植物文と羽根文を想起させる意匠。
多彩な彩色が重なり構成され、
規則性と自由な流れが共存する構図は、まるで音楽のように軽やかでリズミカル。
古典とは一線を画す意匠ながら、品格と落ち着きを保った構成は、染の北川の手腕の冴えを感じさせます。
“今はもう創ることができない”という儚さ、
伝統の先にある美しさを、どうぞご堪能ください。
【 染の北川について 】
京の有名呉服メーカー
1955年(昭和30年)創業
※2017年廃業
様々な着物専門誌にも多く取り上げられ、
着物ファンに広く知られていた。
訪問着、留袖、振袖などのフォーマル品、
逸品物を創作。
染、意匠へのこだわりはもちろん、生地の
開発なども手掛け、「和木沢絹」
「CHULTHAINo.6(ジュンタイナンバーシックス)
などのブランド生地も有名であった。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
たちきり身丈約180cm 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
白生地は、「CHUL THAI No.6」を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、観劇、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立てご希望の場合、
解手のし6,050円+※胴裏8,250円~+比翼16,5000円+紋入れ16,500円+お仕立代39,600円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、+42,900円(税込)で承ります。
お仕立て上がりまでの期間は、通常約50日です。